お散歩デジカメ

Kit the genius'

☆☆☆　1日1枚　☆☆☆
☆☆☆　1日1枚　☆☆☆	Fujifilm Finepix4500	Camedia C-4100

二枚の落ち葉

2003/11/12 WED

　足立区に両親が住んでいる。もうかなりガタが来ているので、月に数回だけだが、様子を見に行く。
　今日は鬼嫁が休みの日だったので、彼らの冷蔵庫を補充してやるために、途中でスーパーに寄った。ボクは鬼嫁の買い物に付き合うのが大の苦手。１時間ほどスーパーの近所を散歩した。
　飲み屋街の裏通りなどを昼間に散歩していると、けっこう面白いカットが撮れる。最近は飲み歩くということがないので、こういう場所には昼間しか来ることがないが、人通りがまったくない歓楽街というのはどこかうら寂しく、舞台裏を覗いているような隠微さを感じさせる。そのうちに、こういう裏通りのギャラリーをＨＰ上に開設したいと思っている。
　しかし、今日の１枚はお寺である。飲み屋街から道１本隔てたところにある、幼稚園などを併営しているけっこうな大寺である。銀杏の紅葉が半分ほど進んでいて、ちらほらと落ち葉が舞っていた。本堂の上がりがまちに２枚の落ち葉が散っている。なんだか、これから見舞いに行く両親の姿を思い浮かべてしまい、しんみりしてしまった。

【使えるワザ】逆光なので、露出が難しい。このままの構図で露出を決めると、奥の背景部分が写りすぎてしまうので、かなりのマイナス補正が必要（-0.7は通常設定なので、補正したとは思っていない）になる。写したときはカメラを床の上に置いているのだが、ピント合わせのときにはやや上方からシャッターを半押ししてカメラを騙している。日が当たっている部分をなるべく多く入れて露出を決めるわけだ。そうすれば、銀杏の葉の部分にぴったりと露出が決まり、奥は沈んでくれる。
　ただし、このやり方は絞り込めるときしか使えないので注意が必要。絞りが開いていると被写界深度が浅くなるので、ちょっとしたカメラの位置の違いでピントが狂うからだ。絞り込めないときは、面倒でも補正値を変えながら枚数を押さえておかなくてはならない。
　構図をよく見ていただくと分かるが、ほぼ日の丸写真である。しかし、上と下の輝度がこれだけ違い、なおかつ、手前に床の木目が迫っているので、下部が実際よりかなり大きく見える。こういうときは、よほど極端な効果を狙うのでない限り、主役は真ん中でも気にならなくなる。

撮影データ
カメラ	Camedia C4100
撮影日	2003/11/12
ISO感度	100
絞り値	F8
シャッター	1/160
露出補正値	-0.7
ＷＢ	オート R(-),B(+)
その他	絞り優先ＡＥコントラスト+2 彩度+5

バックナンバーは
「天才キットのフォトギャラリー」
に展示してあります。

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		▼返信▼ 　ははは、胡散臭そうなキットです。全部で1500ページ以上あるので大変ですが、ごゆっくり。　それにしても、お父上はすごいですね。80歳にしてメルマガを購読しているとは・・・。しかも、それをＭＯに落とす・・・。いやあ、すばらしい！日本の老人はこうでなくっちゃ。うちのオヤジにも聞かせてあげよう。
	▼けんちゃんから▼ 　キット先生、こんばんは。11/9号の「けちょんけちょんにけなすコナー」で、紅葉の写真に御丁寧な講評を戴いた「けんちゃん」です。　講評の一つ一つに、身に覚えがあり反省するところです。ひとつに小雨だったので、面倒がって三脚を持たずに歩きはじめ、その結果シャッタースピードを遅くしきれなかったこと。ふたつに「使えるワザ」を読んでいて、ＰＬフィルターの必要性を感じながら、このときは未だ準備していなかったこと。みっつにコントラストや彩度などの設定に、もっと目的意識をはっきりもつことなどです。コントラストと露出補正値の関係もよくわかりました。コントラストを強めたときは露出を１/３切りつめたものも押さえたいと思います。このたびも、とても勉強になるご講評ありがとうございました。
		▼返信▼ 　億劫で三脚を持たずに出かけた経験はボクにもあります。そういうときの対処法は２つ。一つは、スローシャッターではなく、早いシャッターで撮れる被写体に集中すること。滝なども、飛沫が飛び散る力強さとか豪快さを描写しようとするわけです。もうひとつは、今度からは面倒臭さがらずにちゃんと三脚を持とう、と心に誓うことですね。
	▼ゆみちゃんから▼ 　キット先生、ゆみです。　昨日はお返事ありがとうございました。あたたかいオコトバを頂戴しまして、またさらに前向きに生きていく決意をしました。　それにしても、先生、世の中、ひまの方がたくさんいらっしゃるんですね。昨夜、メルマガが配信されてきた11時頃（？）から、私のＨＰへのアクセスがうなぎ登りに上がり、きょうのお昼で400くらい、今もまだ、上昇を続けています。まさか、読者全員の方がアクセスはしてこないでしょうけれど、びっくり！！皆様、ご訪問ありがとうございました！　それで、お礼というわけではないのですが、今日、ＨＰの「１１月の風」というページに、先生のこと、ホームページグランプリノミネートのことなどＰＲしておきました。とりあえず、お礼とご報告まで。
		▼返信▼ 　ＰＲ、ありがとうございます。しかし、ああまで誉められると、背中を冷や汗が・・・。　このメルマガの読者の方々は、多かれ少なかれ写真がお好きな方々でしょうから、写真サイトというと無性にクリックしてみたくなるんでしょうね。でも、そうやって同好の士同士の輪が広がっていくのですから、嬉しいことです。　経理が苦手なゆみさんにも、こと写真ではご主人も文句は言えないでしょう。いい写真を撮り続けてください。

≪撮影会ネット・Kit-Photoグループ≫

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　撮影会ネットは、キットの撮影会に参加した人たち、いつかは参加しようという人たちのメーリングリストです。

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▼ワビスケさんの投稿写真▼

　初めて投稿します。デジカメの超初心者です。お散歩デジカメは、今年の春から愛読しています。デジカメ仲間のおばさんからの紹介でした。
　春に２台目のデジカメを購入し、「絞り優先」などを始めたところでした。恐れを知らず、キット先生の撮影データを参考にしています。
　私の周りのおばさん仲間は皆（といっても数人ですが・・・）、メルマガを楽しみにしています。先日、何日かお休みだったときはどうしたのだろうと話題になりました。

　添付の写真は庭の「ホトトギス」を早朝、撮ったものです。横からの光が当たっていたので、この綺麗な状態を誰かに見せたくて撮りました。ついでのときでも、講評をいただければと思います。よろしくお願い致しますm(__)m

データ：CAMEDIA C-5050ZOOM　ISO100　F3.6　1/650　補正-0.3（-0.6かも？）　WBオート　絞り優先AE　コントラスト+1　彩度+1

▼講評▼
　この花１輪だけに光が当たっている、そこに気づいた観察眼が見事です。写真の基本は光を読むことと言いますが、光の状態次第では、この写真も単なる図鑑写真になってしまうところでした。
　露出もぴったりですね。レベル補正は、コントラスト、彩度ともにもう少し上げても良かったとは思いますが、いずれにしろこれだけの原画ができていれば、レタッチで容易に補正できますから問題ありません。

　構図にはちょっと難ありです。左側の花は日陰になって黒く潰れてはいるのですが、それでもかなり邪魔になっています。右側の蕾も存在感がありすぎて、開花している主役の花を圧倒しているように感じられます。ただ、この蕾はちょうど花と同じ距離のところにあって、被写界深度の範囲内なのでピントがぴったり合っています。ですから、それを生かすような構図を考えればいいと思います。ボクならカメラの位置をあと10センチほど下げて、奥の蕾が手前の蕾の後に隠れるようにするでしょう。蕾が１つになれば、花とのペアで切り取ればいいのでずいぶん楽です。

　参考までに切り取り方の例を１つ載せておきます。こういう構図で蕾の数が１つであれば、花と蕾のペアで主役という絵になると思いますよ。

撮影会のお知らせ

　12月の撮影会は東京新宿副都心です。
休日の高層ビル群、冬の新宿公園、
都庁展望台からの夕陽などを撮影し、
オフ会は忘年会を兼ねて行ないます。

場所：	東京・新宿副都心
日時：	12月21日（日）正午
集合：	住友三角ビル前に集合してください。受付後は原則自由行動です。
用具：	予備の電池、予備のメディア、雨具、防寒具、三脚
講評会：	午後５時過ぎから、場所を移して講評会を行ないます。会場は決定次第通知します。
オフ会：	講評会後、または講評会を兼ねて忘年会をやります。
会費：	3000円（忘年会費は別途5000円ぐらいを予定）
交通：	ＪＲ新宿駅西口から徒歩10分

参加申込みはこちらから。

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