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咲き競う |
2004/03/09 TUE （No.325） |
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先週末の松之山のフィルム現像が上がってきた。雪景色の撮影は、写真を仕事にしている人間にとっても難しいものなので、現像上がりを受け取るときは、この歳になってもどきどきする。ましてや関東ではもう春、雪の棚田の撮影はいくら松之山だといっても今年はもう無理だ。ダメだったら１年先まで撮り直しのチャンスはない。
幸い、ほとんどすべてのコマがセーフだった。デジカメでも同じ画角で撮ってあったので比べてみると、やっぱりリバーサルで撮ったものとはずいぶん画質に差がある。ボクのカメディアの解像度では致し方のないことかも知れない。陽が射さない条件下で雪の質感や微妙なグラデーションを写し取るのは、フィルムカメラでも難しいところなので、まあ、贅沢は言えないな。ボクの信念は、「写真は器材じゃない」というものだから、精進するしかない。 |
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【使えるワザ】
この１月ほどの間にずいぶん梅の写真を載せた。数えてみたら８枚である。さすがに今日が最後だ。あっ、今度の青梅撮影会の日の写真ももしかすると梅になるかも知れないから、最後になるかどうか断言はできないけれど、少なくとも越谷梅園に関しては正真正銘の最後になる。
今日、お昼にラーメンを食べに行ったついでにちょっと寄ってみたら、紅梅はもうとっくに終わり、白梅が満開になっていた。２、３日もすれば枯れ始める花も出てくるはずだから、もうここには来ても仕様がない。
いつかも書いたが、白梅というのは遠目に見るとホコリのように見える。あまり綺麗とは言えない。枝振りが良い樹木なのでそれでも絵になる場合があるが、白梅はやはりマクロで狙うか青空に抜くか、撮り方にあまりバリュエーションがない花だ。どちらもすでに掲載しているので、今日はちょっとひねって前ボケを利用して撮った。梅林の地面はまだ枯草だし、柵などがあってうるさいのでその部分をできるだけ隠したかったわけだ。
散った紅梅の花びらを何枚か拾って、レンズにツバで貼り付けてある。前ボケが薄汚れたグレーになると台無しなので、やや逆光気味にして、透過光で貼り付けた花びらを明るくしてやる。そのままでは露出がアンダーに引っ張られるので、やや明るめに補正してやる必要がある。 |
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| 撮影データ |
| カメラ |
Camedia C4100 |
| 撮影日 |
2004/3/9
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| ISO感度 |
100
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| 絞り値 |
F2.8
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| シャッター |
1/60 |
| 露出補正値 |
0 |
| ＷＢ |
オート
R(-), B(+) |
| その他 |
絞り優先ＡＥ
スポットＡＦ
コントラスト0
彩度+5
ＰＬフィルター |
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バックナンバーは
「天才キットのフォトギャラリー」
に展示してあります。 |
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▼けんちゃんから▼
キット先生、こんにちは、けんちゃんです。
３月５日配信の「軒下の椿」を興味深く拝見しました。というのは新潟でもようやく梅の蕾が膨らむ季節になって、花の撮影も楽しめるようになりました。そこでマクロで撮ったものとズームで撮ったものを見比べると、ボクなりにズームで撮ったものの方が被写界深度が深いなと思っていたのですが、まさにその回答が出ていたからです。
ただ疑問に思ったのは、雑誌などでは「ズームは背景をぼかすのに有効」と紹介されており、とすれば被写界深度が浅くなるのかなぁと思っていたのですが、ズームで撮った場合、ピント位置付近の被写界深度は深くなり、なおバックをぼかす効果もあると理解してよいのでしょうか。 |
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▼返信▼
「ズームは背景をぼかすのに有効」というのは、あくまで広角、あるいは標準画角で普通に撮った場合と比較してのことであって、マクロ撮影と比較して言っているわけではないと思います。同じ絞りであれば、望遠になるほど被写界深度が浅くなりますので、背景がボケるというわけですが、マクロの場合は望遠の比どころじゃなく被写界深度はぐんと浅くなります。 |
▼かずおくんから▼
興味深く拝見しました。小生の写真も近日中に送りますので講評してください。何年たってもパソコン初心者です。写真の送付先のアドレスがわかりません。ご教示下さい。 |
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▼返信▼
写真を送付したいとのことですが、メルマガに書いておりますように、投稿写真の受付けはもうやっておりません。「けちょんけちょんコーナー」は終了の予定です。10日からネット撮影会が始まりますので、よろしかったらそちらにご参加ください。
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▼こささんから▼
前から気になっていたんですが、これ（ベランダでタバコを吸うこと）は止めた方がいいんじゃないでしょうか？
というのも、結構近所迷惑なんですよ。いい風が吹いているなーと思って窓を開けていると、タバコの煙の嫌な臭いが流れてくるわけで、たまったものではありません。家族にもフィルムにも吸わせられないようなものを、他人様に吸わせようとはなにごとですか！ぷんすかぷん。 |
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▼返信▼
一般論としては仰せの通りですね。ご指摘、ありがとうございます。でも、お隣さんもほたる族だし、上は空家ですからご心配なく。 |
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| ≪お散歩ネット≫ |
| お散歩ネットは、撮影会に参加した人たち、いつかは参加しようという人たちのメーリングリストです。メールでの情報交換、画像掲示板を使った写真のけなしあいなどが連日行なわれています。メンバー数もとうとう11ダースになりました。 |
現在、会員数は145名、
最年少は８歳、最高齢は70ん歳、
デジカメ好きに隔てはありません。
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| 投稿写真をけちょんけちょんにけなすコーナー |
| ▼jbeanさんの投稿写真▼ |
こんにちは。毎日、お散歩デジカメのメールを楽しみにしています。これからもよろしくお願いします。
さて、今回は、二度目の投稿となります。
先日、富士山の撮影に出かけてきました。朝焼けの富士山を撮り終え、ふと気づくと、凍りついた橋が近くにありました。その橋の欄干についていたボルトの写真ですが、何か言いたげな様子にみえました。
私自身では、右上にみえる、黒い部分がなかったらなぁ、と思っています。どうか、けちょんけちょんによろしくお願いします。
撮影データ： ニコンＦ80Ｓ、絞り優先モード、シャッター速度 3、絞りＦ12。
▼講評▼
こういうものに眼が向いて、それを撮影してみようという感性がいいですね。朝焼けの富士山を撮りに行かれることといい、けっこう写真にのめりこんでおられるようですね。
露出やピントなどの基本的な技術に関してはなんら問題ないと思います。やや暗めに露出を設定して、厳しい寒さの描写を強調した意図も十分伝わります。
構図ですが、右上に欄干の端っこが写ってしまって黒い影ができてしまったことを残念がっておられるようですが、確かに惜しい失敗だと感じました。それから、ボルトの位置が画面の上に行き過ぎているようです。上が詰まって見えるので、やや窮屈な印象を受けますし、下が広く空いたおかげで手前のボケが気になってしまいます。後ろボケを多くしてやったほうがボルトの存在感も強まると思いますよ。
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| ▼くろさんの投稿写真▼ |
キット先生 こんばんは。横浜のくろさんです。いつも楽しく先生の講評を拝見しております。
今日、横浜の三渓園の観梅に出かけたところ、猫柳が咲いていて、これを友人に借りたニコンD-100にタムロンの90mmマクロレンズを装着し接写をして見ました。私のデジタルカメラはニコンのcoolpix995ですが、なかなか背景のボケが綺麗に撮れないので、３月19日発売のニコンのD-70を買うつもりでいます。そのためもあって友人のD-100を借りて試写してみました。講評よろしくお願いします。
撮影データ：ニコンD-100、タムロン90mmマクロレンズ、1/500、f4.5、補正なし、ISO200。
▼講評▼
いいなあ、ボクも一眼デジカメが欲しい。でも、仮に鬼嫁を説き伏せることができてお金を貰えても、いいカメラを買おうとするとお散歩ネットのメンバーたちのブーイングがすごいんだよ。撮影会では、ボクが一番安物を持っているというのが不文律になったみたい。
で、いただいた作品ですが、さすがにＤ100、背景のボケは満点ですね。言うことありません。背景の選び方が良かったというのが90点、残りの10点をカメラ（レンズ）が助けてくれました。
ただ、ピントが甘いですね。いや、失礼、甘いというより、ピント位置が違っています。ネコヤナギの芽の一番手前にピント位置が来ていますが、こういう場合は背景との境い目をくっきり見せるのが基本です。そして、それで手前がボケすぎてしまうのであれば、絞りを絞り込むことになるわけです。
そうすると、背景のボケ具合が変わってきます。ある程度絞ることを前提に背景を選ぶ必要が出てくるのです。そういう意味で、背景の選び方が10点足りなかったわけですね。
枝が斜めになっているので日の丸写真であることが目立たなくはなっていますが、ちょっと単調な感じを受けます。メインの芽をやや左下に寄せてもよかったんじゃないでしょうか。本当は空いた空間に何か脇役になるようなものをぼかして入れてやるといいんですが、下手なものを入れるぐらいなら空けたままでもいいでしょう。いずれにしろ、一眼特有の横長フォーマット（35ミリフィルムと同じ縦横比）での構図取りはなかなか難しいので、撮り慣れることが大切です。
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| このコーナーの投稿受付けは終了しました。すでに受付けを済ませた４作品の講評が最後となります。ただし、お散歩掲示板への画像アップは自由です。いろんな人が感想を書いてくれますので、どんどん活用してください。気が向けばボクも感想を書きます。 |
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ミニ撮影会のお知らせ
ネット会員以外でもご遠慮なく。会費なしです。
直接現地に来て、「怪しいデジカメ集団」がいたら
声をかけてくれてもいいですよ。 |
ミニ撮影会は原則飛び入り自由です。お気軽においでください。
【3月21日（日）・伏見】
関西支部主催。集合場所、時間未定。
【3月28日（日）・越谷・花田苑】
東武伊勢崎線（日比谷線）新越谷駅、ＪＲ武蔵野線南越谷駅よりバス10分。午前10時〜正午の間に撮影。昼食後、桜の状況次第で元荒川桜通り、権現堂桜堤、岩槻公園、清水公園などに移動。飛び入り、途中退場可。ミニ撮影会なので講評はいたしません。人数制限なし。ドシロート大歓迎。 |
３月、４月の撮影会
（講評会場予約のため、参加するには申込みが必要です。） |
3月14日（日）
東京・青梅、吉野梅郷
午前10時までに現地集合
詳細はこちら
現在、申込み16名です。 |
第1回関西シリーズ
4月9/10/11日（金、土、日）
奈良県吉野山
２泊コース（4/9〜）を設けました。
現在、申込み22名です。 |
| 撮影会ネットの撮影会は、デジカメ初心者のための撮影会です。ネット会員以外の方も数多く参加されています。できるだけお金をかけないで、写真と仲間同士の交流を楽しむことが目的です。 |
| ネット撮影会を始めます |
この撮影会は、毎月１回、決められたテーマに沿って各自で自由に写真を撮っていただき、それを送っていただいて講評するという方法で行ないます。応募点数の限度もその都度発表します。月によって単写真や組写真、モノクロ写真などの制限を設けます。とりあえず、第一回の今月はカラーの単写真で行ないます。
応募される方はいろいろな連絡事項を伝達する都合上、お散歩ネットに加入していただきます。ネット加入には会費などは一切かかりません。ネット運営のルールを守っていただくだけです。
応募は有料です。応募要領はこちらをご覧下さい。テーマ（課題）は３月10日に発表します。コンテストではありませんので、お気軽にご応募ください。
なお、ネット撮影会の開始に伴い、メルマガ上での投稿写真の講評は打ち切りにさせていただきます。永らくご愛読いただいた「けちょんけちょんコーナー」ですが、現在のストックがなくなり次第、終了となります。新規の投稿も受け付けいたしませんのでご注意ください。 |
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「写真が表示されない」「投稿できない」など、操作上のトラブルに関するQ&Aを設けました。
困ったことがあったらまずこちらへ。 |
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