Counter

Kit the genius'
☆ 1日1枚 

Fujifilm Finepix4500 Camedia C-4100

諍い 2004/03/28 SUN (No.344)
 マンション恒例の餅つき大会があった。中庭に30本ほどの染井吉野が植えてあり、毎年桜の時期にその下で餅つき大会をやる。今年は開花以降のお天気が不順だったので、残念ながら満開の桜の下というわけにはいかなかったが、それでも花見気分が楽しめる程度には咲き揃ってくれた。
 朝7時ごろからお米を蒸す作業が始まる。だいたい400人から500人分、キロ数にして90キロ近い餅米を前日から水に浸しておき、早朝からそれを蒸すのである。蒸しあがるごとに3つの臼で搗いていく。全部で40臼ぐらいにはなる重労働だ。住民の中の比較的若い男性が刈り出される。今年は豚汁も作ったので作業部隊はけっこうな大人数になった。
 で、桜の下では住民が豚汁と餅、それに思い思いに持ち寄った肴で花見である。豚汁、餅は言うまでもなく、樽酒とビールもただ、食べ放題、飲み放題である。午後3時ごろまでマンション全体が宴会ムードに突入するわけだ。その後、これも恒例の反省会があるので、ボクなどは約8、9時間アルコール漬けになる。大変幸せな一日なのだった。
【使えるワザ】  大人は宴会が忙しいが、子どもたちはお餅を食べ終わると遊ぶだけしかやることがない。遊んでいると、必ずどこかで諍いが起こる。いさかい、書いて字のごとく言い争いである。喧嘩になることはない。仲裁役をする上級生がいるからだ。
 今日のボスは真ん中の女の子だった。この子は今年の子ども会の会長選挙に立候補して、対立候補の男の子に僅差で敗れた。2年前の会長はこの子のお姉ちゃんだったから、姉妹で会長職を勤めるかと大人たちの間でもずいぶん関心が高い選挙だったのだが、どうも、こういうボスぶりが小さい子たちに嫌われたらしい。
 でも、お姉ちゃん譲りでさすがにこういう仲裁は上手である。いわゆる「睨みが効く」というやつで、男の子も従うしかない雰囲気になってしまうようなのだ。その最後のツメの部分を撮った。相手役をわざと木の幹で隠してやる。そうすることで視線の分散を避けるわけだ。写真の迫力は2倍になる。
撮影データ
カメラ Camedia C4100Z
撮影日 2004/3/28
ISO感度 100
絞り値 F2.8
シャッター 1/400
露出補正値 -0.3
WB オート
その他 絞り優先AE
スポットAF
コントラスト 0
彩度 +5
PLフィルター
バックナンバーは
「天才キットのフォトギャラリー」
に展示してあります。

表示されないときはこちら
毎日、多数のメールが寄せられるので、直接のご返事は原則としてご勘弁いただいています。数日遅れになることもありますが、下のコラムに掲載してご返事とさせていただきます。ただし、実名は掲載いたしません。ご了承ください。
天才キットが送るメルマガ
もどうぞよろしく!
購読解除はこちら
読者からのメールや質問やヤジ
▼monkさんから▼
 「菜の花はやや露出をオーバーにするのがコツ」って書いてありますが、データをみると-3補正になっていますね。そこのところをまた教えて下さい。次の機会で結構です。
▼返信▼
 補正幅は-3ではなくて-0.3ですよ。
 デジカメはだいたいどのメーカーのものも、やや明るめの画像を作るようにできています。フィルムに比べてラチチュードが狭いことをカバーするためなんですが、そういう難しいことはこの際置いといて、その明るめというところが作品作りでは余計なお節介なので、ボクはニュートラルの設定を-0.7にするようにしています。つまり、-0.7の補正幅でゼロ補正の感覚なんです。ですから、補正幅-0.3ということは、ボクのニュートラルからすれば+0.3の露出オーバーという感覚なんです。
▼hanaちゃんから▼
 最近師匠のカメラのデータを見るとWBが赤に+1となっています。以前はずっと青に+1で、カメラの癖で赤みが強いから青に+1にするとお書きになってましたよね。どうして最近赤+1なのかしら?冬の日差しから春の日差しに変わってきたことと関係あるのですか?色が出ればそれでよいのですが、そのあたりの色の感じってなんだかよく分からないのですが・・・。
▼返信▼
 訂正するのを忘れていただけです。ごめん。青に+1が正解です。
 画像の発色傾向というのは、だいたいの場合、緑色の発色を見れば分かります。緑色が茶色っぽく見えるときには赤が強すぎるのです。レタッチでレベル補正する場合のメドにもなるので、植物の緑色に注目する癖をつけておくといいですよ。それから、青が強すぎるときはグレーが濁ります。これもメドになる色なので憶えておきましょう。
▼すみれちゃんから▼
 今日発行の「ウィークリーまぐまぐ」を何気なくざざっと目を通していたら、またまた師匠のメルマガが紹介されてましたーー。

 ■おすすめメールマガジン情報@撮ったら見せる♪メルマガ30誌
 ・・・だって。またまた読者がどっと増えますねぇーー(^o^)(きっと師匠がまた、突然読者が増えてナゼ??となるだろうから事前に・・(爆))

 そういえば、お散歩ネットも開始当初は30〜40人程度だったのが、今や160人を突破。200人を超えるのも時間の問題でしょうねぇ〜(^_-)凄い反面、なんだか以前のような気楽さではいけなくなってきたのかなー?なんてちょっと思いつつ。

 いじょ。カンタンなつぶやきでした(笑)
▼返信▼
 教えてくれてありがとう。また見落とすところでした。300人増えてて???になりつつあるところでした。
 たまたま削除していなかったので見てみたら、hanaちゃんのお手軽携帯写真メルマガ砂名ちゃんの画像付き小説もラインアップされていましたよ。


▼砂名ちゃんから▼
 えええっ?!本当だぁぁ!!
 う、嬉しい〜!メルマガを始めて苦節3年…。うううっ(T.T)こつこつと続けていれば、いいことも…。

 先生、ありがとうございました。(T.T)(T.T)本当に、何とお礼を申し上げればいいのか…。みなさんも、ありがとう〜m(_ _)mこれからも、どんどん写真を撮りますぅ。hanaちゃん、これからも、がんぱローねぇ!


▼hanaちゃんから▼
 e〜〜全然知らなかった!
 凄い書かれ方で冷や汗。うわ!200名以上も増えてるよ。発行しなくちゃ。
 kit師匠含めて30誌中の3誌。写真メルマガの1割をkit-group!なんか1割ってとても凄いと思ってしまいました。
伊良湖撮影会作品集が出来上がりました。
ふぉとぎゃらトップページ、「撮影会作品集」のリンクからお入りください。
ご意見、ご感想などいただければ励みになります。
≪お散歩ネット≫
 お散歩ネットは、撮影会に参加した人たち、いつかは参加しようという人たちのメーリングリストです。メールでの情報交換、画像掲示板を使った写真のけなしあいなどが連日行なわれています。 現在、会員数は172名、
最年少は8歳、最高齢は80ん歳、
デジカメ好きに隔てはありません。
お散歩ネットに参加する
Powered by groups.yahoo.co.jp
自転車デジカメ 連載第5回
日本百名山自転車紀行
−明るい旅情編−
丸山 晃
第2章 北上

■ 雨
2004.03.22 (月)
出発地:岡崎  到着地:浜松
 朝、目を覚ましたら、窓の外からけっこう激しい雨の音が聞こえてきた。「く、今日は雨か…」と二度寝する。本来ならば朝早く出発して、なるべく早く目的地に到着することを心がけるべきなのだろうが、朝起きるたびに「まあゆっくりでいいかあ、ちょっと疲れてるし」と思ってしまう。まあいいか。今日は浜松までなのだ。日暮れまでにつけばいい。

 とろとろと準備をして宿の玄関に降りると、宿のおじさんがタバコを吹かしながら、ぼくの下ろしたての愛車グレートジャーニーを眺めていた。
 「おはようございます」
 「あ、おはよう。これいい自転車だねえ。丈夫そうだ」
 「うん。確かにいいですよ〜。安定感があります」
 「そうかあ。今日はどこまで行くの?」
 「浜松まで行こうと思うんですけど…国道1号線と248号線と、どっちがいいと思いますか?」
 「ははあ、距離的に近いのは1号線だけどね。ほら、トラック多いから排気ガスがね…ゆっくり行くなら248のほうがいいと思うよ。海沿いの道もあるし」
 「そうですか。勾配はどんな感じですか?」
 「まあ、そりゃ多少はあるけど、ほとんどないよ」
 「よし。わかりました。ありがとうございます。すいません、なんかえらいゆっくりしてしまって」
 「いいよいいよ、ゆっくり準備していってね」
 ぼくはあのおじさん、昔自転車で長い旅をしたことがある人のような気がしてならなかった。

 とにかくそういう訳で、248号線を蒲郡に向けて南下を始めたのが11時30分。せめて9時半には出発できるようになろうと出発して10分後に思った。出発したと思ったらもう午後じゃないか…。

 さて、天気はあいかわらずの雨。寒い。こういう長期の旅だから雨の日もあるのは当然だが、やはり雨よりは晴れていたほうがいいなあ。
 それでも雨が降ってしまったら、あきらめて手早く雨用のかっこうをして、「どんなに濡れても平気モード」になってしまったほうが楽だ。ぼくは横着だから、なかなかぱっと切り替えができないんだけれど、今日はさくっと雨具に着替えて正解だった。
 ちなみに雨用のかっこうとはこんなかっこうです。

雨の日はこんなかっこう。浜名湖前にて。
 蒲郡を経て豊橋へ。雨が強くてけっこう大変。豊橋には2時15分頃着いた。豊橋で再び国道1号線に入り、そのまま浜松を目指す。
 湖西のトンネル手前で静岡県に入り、湖西のトンネルをくぐった途端、目の前に海が広がった。すごい!波が荒い。その波の勢いを伝えてくるかのように風が強い。車体が揺れる。すごい向かい風で進むのが大変だった。遠州灘の風の強さはうわさどおりだ。人力だと風はけっこう響いてくる。このあたり時速13キロがやっとだった。

晃、Aさん、B子さん。
 それでもがんばってこぎ進められたのは、今日は浜松で泊めてくれる家があるから。
 昨年夏にクイーンシャーロット島で知りあったKさんが泊めてくださるとのことで、出発前から楽しみにしていたのだ。

 浜松にさしかかる頃には風もけっこう弱まり、待ち合わせ場所の高塚駅(浜松の一つ手前)には5時半に着いた。
 B子さんが迎えに来てくださり、K家で荷をほどく。おいしいご飯たっぷり、あったかいお風呂。木でできた素敵な家だ(ご主人が建築家)。

 ちょっと疲れたので、ご好意に甘えて明日は一日洗濯などしながら、ここでゆっくりさせてもらうことにしました。続きはまた明日。おやすみなさい…zzz
走行時間:4時間35分02秒
平均速度:17.4km/h
走行距離:80.25km
積算距離:271.2km
■ 遠州灘とエンパナーダ
2004.03.23 (火)
現在地:浜松
 「ゆっくり寝ていていいわよ」というB子さんの言葉に甘えてゆっくり寝てしまった。起きて行動を開始したのが10時30分。今日は一日ゆっくり過ごすことにしたんだ。
 朝ご飯を食べて洗濯をする。これで明日からまたすっきりと旅を続けていけそうだ。一通りのんびりしたところで、Aさんが車で中田島砂丘へと連れて行ってくれた。
 行くまでは「ふーん、砂丘かぁ。砂浜やね」くらいに思っていたのだが、ついてみてびっくり。これはすごいや。
 松林の間から砂丘を覗けば、そこに広がるのは一面の「砂の丘」。海が見えない。「昨日雨が降ったから今日は歩きやすい(Aさん)」という砂丘を、海に向かっててくてく歩いた。この砂丘は、夏になるとウミガメが産卵にあがってくるので有名なところなんだそうだ。

波の打ち寄せる遠州灘。中田島砂丘。
 そしてついに海を見たよ。ずうっと 遠州灘。久しぶりに、「地球は丸い」が見てわかるような砂浜を見た。波はうねり。はるか遠くから打ち寄せてくるうねり。ふとウミガメの気持ちになってシャッターを切ってみたくなる。

 ウミガメは5000匹に1頭がようやく産卵のために戻ってこられるだけなんだそうだ。この砂丘も、天竜川にダムができたことでだんだん後退してきてしまったとのこと。ウミガメよ、がんばれ。一体どんな気持ちで海原を泳ぎまわっているの?

 Aさんは、高校の時にメキシコに留学したことがきっかけとなって大学ではスペイン語を専攻し、スペインにも留学している。料理も上手で、ぼくは昨日からおいしくいっぱい食べた。
Aさん
 部屋の壁、留学中のこと、甘いもの。ぼくはAさんの持っている「ま」が好きだ。多分、Aさんは北より南、曇り空より晴れた空と青い海が似合う人なんだと思う。

 穏やかな一日。心地良く過ごさせてもらえてとても嬉しかった。先へ進むばかりが旅じゃないから、こんなふうな一日もとても貴重で、ぼくはなにかお礼ができるわけでもなく、ただただご好意に甘えているだけなんだけど、
「B子さん、Aさん、お父さん、本当にありがとうございました。来ることができてとても良かったです」

 明日は清水まで行こうかと思います。
走行時間:0
平均速度:-
走行距離:0
積算距離:271.2km
ミニ撮影会のお知らせ
ネット会員以外でもご遠慮なく。会費なしです。
直接現地に来て、「怪しいデジカメ集団」がいたら
声をかけてくれてもいいですよ。
ミニ撮影会は原則飛び入り自由です。お気軽においでください。

【3月30日(火)・名古屋東山植物園】
集合:午前9時半、植物園正門前
≪動物園ではなく、植物園の誤りでした。≫

4月、5月の撮影会
(講評会場予約のため、参加するには申込みが必要です。)
第1回関西シリーズ
4月9/10/11日(金、土、日)
奈良県吉野山
2泊コース(4/9〜)を設けました。
申込み

現在、申込み23名です。
(2泊コースは12名。)
5月の撮影会
5月29/30日(土、日)
新潟県松之山
棚田の田植え風景や
新緑のブナ林を撮影します。
申込み

現在、申込み8名です。
撮影会ネットの撮影会は、デジカメ初心者のための撮影会です。ネット会員以外の方も数多く参加されています。できるだけお金をかけないで、写真と仲間同士の交流を楽しむことが目的です。

ネット撮影会
4月の課題は吉野山撮影会の前日、8日に発表します。
詳しい応募要領はこちらをご覧下さい。
「写真が表示されない」「投稿できない」など、操作上のトラブルに関するQ&Aを設けました。
困ったことがあったらまずこちらへ。