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Kit the genius'
☆ 1日1枚 

Fujifilm Finepix4500 Camedia C-4100

球児 2004/03/29 MON (No.345)
 ここ数日暖かい日が続いているお陰で、あちこちの桜がずいぶん賑やかに咲き揃ってきた。マンションの桜もたった1日で六、七分になったし、元荒川の堤は満開間近である。
 本当なら今日は月末納入の写真にかかりっきりにならないといけないのだが、明日からまたお天気が崩れるというし、東京は埼玉より数日早いから、うかうかしていると東京の桜を逃しかねない。午後から出かけることにした。
 行ったのは駒場の東大キャンパス。知人が「いい枝垂れ桜がありますよ」と知らせてくれたのだ。キャンパスの中なので花見客がいるわけでもなく、存分に撮影できた。
 駒場キャンパスに行ったのはほぼ30年ぶりだ。昔はけっこう広々とした感じだったのだが、今は所狭しと新しい校舎が立ち並び、昔の面影はない。学生たちも、30年前に比べるとかなりアホ面になってきているようだ。ただ唯一変わらないのは、クラブの部室の汚さ。ラグビー部の部室の前を通ったら異臭が漂っていた。
【使えるワザ】  六大学万年最下位の東大野球部が練習試合をやっていた。グランドをゆっくり一周して、いろんな角度から練習風景を撮ったが、主役はあくまで桜なので、余計なものができるだけ画角に入らないように工夫しないといけない。ただ、どの方角から見ても、グランドの向こう側にはビルや校舎が入る。空を入れないようにしないと間抜けな絵になってしまう。
 ここは3塁側に枝垂れ、1塁側は染井の並木になっている。枝垂れの枝を透かして撮った写真は、それはそれで綺麗に仕上がったのだが、枝垂れの持つ柔らかなイメージと野球というスポーツがどうもしっくり来ない。1塁側に移動して、染井の中に1本だけ混じっていた大島の枝を前景にした。日が当たっているところなので、デジカメのラチチュードには納まらず、白い花びらは飛んでしまうが、前景なのでそれでも構わない。露出に一番気を使うのは、奥のピンクである。
撮影データ
カメラ Camedia C4100Z
撮影日 2004/3/29
ISO感度 100
絞り値 F8
シャッター 1/125
露出補正値 0
WB オート
その他 絞り優先AE
スポットAF
コントラスト 0
彩度 +5
バックナンバーは
「天才キットのフォトギャラリー」
に展示してあります。

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▼KAHOちゃんから▼
 キット先生、KAHOです。
 伊良湖の写真の講評ありがとうございました。隅から隅まで舐めるように拝読いたしました。唸るような内容で、あいかわらず、ほんとうに!すばらしいですよねぇ。
 先生の写真もほれぼれと眺め入ってしまいました。ああいう写真を一生に一度で良いから撮ってみたいなぁと、またまた思ってしまいました。次回もどうぞ!よろしくおねがいいたします。

 お散歩デジカメ!ますます、楽しいです。今日のもほんとうに息を呑みました。きれいですよねぇ。その場に行ってみたくなります。いつも!素敵な写真を!見せてくださって、ありがとうございます。これからも、楽しみにしております。
▼返信▼
 一生に一度どころか、KAHOちゃんもけっこういい写真をたくさん撮ってるじゃないですか。あんたは、他の人にはない独自の感性に光るものがあるんだから、自信を持っていいですよ。
▼ノーマさんから▼
 最高のスナップですねー。人物の配置、タイミング、構図・・感嘆の一言で見入りました。一眼レフを構えるとこれは撮れない・・小型のデジカメだから撮れるんですかねー。それにしても、一瞬にこの配置は・・真似できん!
▼返信▼
 一眼レフだと、カメラを構えた瞬間に気づかれちゃうことが多いんですよね。でも、コンパクトデジカメだとモニターを見ながら撮れるので、気づかれにくいということは確かにあります。今年になって各社が一眼レフを凌ぐ800万画素コンパクを次々にリリースしているのは、コンパクならではの手軽さ+高画質という要望に応えたのかも知れないと思っています。
▼うみ@こしがやさんから▼
 キット先生、こんにちは。
 越谷で撮影会、晴れて気持ちよかったでしょうね。いいな〜〜〜。元荒川の土手の桜はいつも電車から見てますが、まだまだ日もちしそうですね。桜は、遠目に見るのが好きです。数年前に清水公園に行ったときは、桜並木を切り倒すのに反対する署名運動してましたが、(もちろん署名しました) あれからどうなったんでしょうねぇ。
▼返信▼
 うみ@こしがやさんやぱぷりこさんなど、ご近所さんは必ず来られるだろうと思っていたんですが、お見えになりませんでしたね。またの機会に是非どうぞ。
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自転車デジカメ 連載第6回
日本百名山自転車紀行
−明るい旅情編−
丸山 晃
第2章 北上

■ 遠州灘を右手に
2004.03.24 (水)
出発地:浜松  到着地:御前崎
 「晃く〜ん、いい天気よ!」
 B子さんの声でようやく起きた。その前から目覚ましが鳴ってはいるのだが、スヌーズ機能をいいことに、止めては寝てしまう。
 素敵な作りの、まるで屋根裏部屋のような寝室から階下へと降りて、広くとられた窓の外を眺めると確かに東から薄日がさしていた。
 「ほんとだ…でも天気予報は午前中から雨ですよねえ。どうなるかなあ」
 「ねえ。今日中に清水まで行くんだっけ?」
 「わかりません。とりあえず御前崎へ行ったあたりで進むか泊まるか決めます」

 朝ご飯、しっかりといただく。クイーンシャーロット島へ行って以来やみつきというフルーツサラダ(何種類かの果物を細かく刻んでミックス)は、何だか懐かしい味。
 「おにぎり持ってく?」
 「はい!!ぜひお願いします」
 「エンパナーダ(Aさんの得意料理のひとつ)は?」
 「あ、それもぜひ…」

 そんなこんなで無邪気に今日の食事の心配がなくなったぼくは、10時半ごろ、楽しかった浜松・K家を出発した。なんだか家族みたいにもてなしてもらえて、本当に楽しい二日間だった。どうもありがとうございました。

 浜松駅から南通り、そして国道150号線。この国道は、「いちご街道」というかわいらしい愛称がつけられている。沿道には畑が広がって、イチゴのほかに、メロンやサツマイモなどが作られているみたい。内陸へむけて静岡へと伸びていく国道1号と違い、海沿いにずっと走っている。
 さらにびっくりなのは、この国道150号に沿うように、「太平洋岸自転車道」という道が存在すること。海ぎわ、松林と砂浜の間を縫って、ひたすら右手に遠州灘を見ながら「自転車道」がずっと延びているのだ。「そりゃあいいや〜♪」とわくわくしてきた。

太平洋岸自転車道の始まりの地。遠州灘を見ながらこげる。
 天気は決していいとはいえず、しとしとと小雨が降っているものの風は弱い。まあ、よしとしよう。この雨が去ればしばらくは晴れるみたいだし。
 太平洋岸自転車道は福田(ふくで)から入るのがいいみたいで、それまでは案内板はあるものの、どこからその自転車道に入ればいいのかわからず、小道に翻弄されてしまった。

 実際に走った感想としては「やや単調」というのが正直なところだったけれど、晴れていたらまた違っていたかもしれない。個人的には海を見ながら一直線の部分より、松林の中を行くところのほうがジェットコースターみたいでおもしろかった。が、大東町あたりから先は道が砂に埋もれてしまっていて、とても自転車で走行できる状態ではないので150号線に戻る。あの道はこれからどうなっていくんだろう。砂に埋もれていくんだろうか。

御前崎灯台に到着。
 足がちょっと重い。進む速度が落ちている。「誰だ、今日清水まで行こうとか言ってたの…」と思いつつ、「宿、御前崎にしておいてよかったなあ」と一安心。結局、「2時には御前崎に着くだろう」と思っていたのに、着いたら5時をまわっていた。宿泊は、この旅初めてのユースホステルです。

 御前崎は灯台の町。静岡県最南端だ。
 なぜだろう、なぜか潮岬と同じものを感じる。もちろん、どっちも灯台の町だからなのだろうけれど、この「どこか似ている感」がどこから来るのか知りたい。ちょっと空気が重たいからだろうか。あまりにも濃密な海の気配がそうさせるのだろうか。

 灯台の町・御前崎の夜。春の雨が窓を濡らす。
走行時間:4時間24分55秒
平均速度:16.2km/h
走行距離:71.44km
積算距離:342.7km
■ 星野道夫さんからの縁
2004.03.25 (木)
出発地:御前崎  到着地:静岡
 なんとかがんばって、7時半には起きることができた。うっすらと薄日は差しているものの、空気が湿っぽい。岬町特有のものなのか、低気圧が近いのか…。のんびり準備して、結局、御前崎は10時半頃出る。今日はがんばって三島まで行くつもりだった。少なくとも昨日の夜までは。

 が、昨日HPを更新し終わったあとで届いたメールがある。それは静岡市に住んでいるYさんとおっしゃる方からで、
 「HP見ています。良かったら泊まりに来ませんか?」
 という内容。「星野道夫さん大好きです」と添えてあった。
 折りしも今、静岡の松坂屋では「星野道夫写真展」が開催されており、さらにぼくのお財布には、浜松でB子さんが「もし行くなら」とくれたその写真展の招待券が入っていたのだ。

 ぼくは無性に星野さんに会いたくなった。もちろん星野さん自身はもうなくなってしまってお会いすることはできないけれど、ぼくの大学生活は星野さんの世界に触れてアラスカを旅したところから大きく動き出している。もし星野さんの世界を知らなかったら、この旅に出ることもなかっただろう。今、もう一度、星野さんの世界に触れてみたい。何か大切な勇気がもらえるような気がする。それにYさんからのメール…星野さんがつないでくれた縁をむだにしたくないなあと思った。
 「静岡へ行こう。そして星野さんの写真展を見よう!」
 そう、ぼくは決めたのだった。

 御前崎から焼津へ、国道150号線をひた走る。途中大井川を渡る。「箱根八里は馬でも越すが、越すに越されぬ大井川。」確かに川幅が広く、橋がある今となっては箱根の方が大変に決まっているけれど(何せ自転車)、当時は大変だったろう。大井川を渡ってまもなくすると焼津に至る。このあたりで雨がぱらつき始めた。なかなか天気がすっきりしないなあ。

焼津市と静岡市の境界、大崩海岸。
 焼津と静岡の間は、大崩海岸。峠直下の海岸が崖になっていて、そこに道路が括りつけてあるのだけれど、もし晴れていたら駿河湾の向こうに富士山がきれいに見えるらしい。残念ながら今日は雨がぱらついていたから、富士山も見えなかったし、海もさえなかった。でも、この峠を越せば星野さんに会えるのだ。さらに、「ゆっくりしに来てください」と待っていてくれる方もいる。そう思えば元気にもなる。

 晴れれば富士山と駿河湾がきれいに見えるらしいが、今日はあいにくの雨。大崩海岸の登り坂は心配したほどでもなく、午後2時30分、無事静岡に着いた。自転車をとめ、さっそく星野さんの写真展へ。

 「来て良かった」と思った。
 アラスカの広大な山脈を上から捉えた航空写真に、『大切なのは出発することだった』と文章がそえられて始まるアラスカの世界。でも、今日のぼくは、クマよりもオーロラよりも何よりも、星野さんが星野さん自身をフィールドにおいて写した写真に強く心を惹かれていた。
 「星野さん、どんな気持ちでその広大な原野に一人佇み続けることができたのですか…?」

 星野さんが与えてくれるものの数えきれない豊かさ。その一つが出会いだ。星野さんの写真展を見終えて会場の外に出たところで、無事Yさんと会うことができた。
 HPに顔写真丸出しにしておいて良かったなあと思う。笑顔に握手で迎えてくださった。そのままYさんのお宅へ行く。改築したてのお家は新築の香りがして、新しい畳の香りが心地良い。
 Yさんは会った瞬間に相手の心の緊張をとかしてしまうような人で、ぼくも安心してくつろいでしまった。今は勉強をしたくて大学にも通っているとのこと。アラスカに惹かれ、旅をして星野さんを知った。

Yさんご夫婦と。
 お風呂に入っている間に、ご主人のHさんも帰宅。Hさんも何か人を安心させる温かさを漂わせていて、「お邪魔しています」と言えば、「あ、どうもごくろうさまです」と。
 そして夕食。家庭料理がありがたい。そんなこんなで食後のコーヒーまでとてもおいしく楽しくいただいて、今日もまたぼくは幸せだった。

 星野さんから広がっていく人との縁。
 昨日まで他人でも、今日はこうして一緒にご飯を食べながら、楽しく会話していることの不思議。そういういろんなことに、「ありがとう」と思う。Hさん・Yさん、本当にありがとうございます。 

 『人生はからくりに満ちている。日々の暮らしの中で、無数の人々とすれちがいながら、私たちは出会うことがない。だが、その根源的な悲しみは、言いかえれば人と人が出会う限りない不思議さに通じている(星野道夫)』
走行時間:3時間05分50秒。
平均速度:18.4km/h
走行距離:57.04km
積算距離:399.8km
ミニ撮影会のお知らせ
ネット会員以外でもご遠慮なく。会費なしです。
直接現地に来て、「怪しいデジカメ集団」がいたら
声をかけてくれてもいいですよ。
ミニ撮影会は原則飛び入り自由です。お気軽においでください。

【3月30日(火)・名古屋東山植物園】
集合:午前9時半、植物園正門前
≪動物園ではなく、植物園の誤りでした。≫

【4月3日(土)・横浜子供の国】
集合:9:00 入園ゲート先右側の売店、または12:00 中央広場の売店、または17:00 横浜大桟橋の屋上。子供の国から横浜大桟橋に移動して夕景を撮影。お好きな時間においでください。

4月、5月の撮影会
(講評会場予約のため、参加するには申込みが必要です。)
第1回関西シリーズ
4月9/10/11日(金、土、日)
奈良県吉野山
2泊コース(4/9〜)を設けました。
申込み

現在、申込み23名です。
(2泊コースは12名。)
5月の撮影会
5月29/30日(土、日)
新潟県松之山
棚田の田植え風景や
新緑のブナ林を撮影します。
申込み

現在、申込み8名です。
撮影会ネットの撮影会は、デジカメ初心者のための撮影会です。ネット会員以外の方も数多く参加されています。できるだけお金をかけないで、写真と仲間同士の交流を楽しむことが目的です。

ネット撮影会
4月の課題は吉野山撮影会の前日、8日に発表します。
詳しい応募要領はこちらをご覧下さい。
「写真が表示されない」「投稿できない」など、操作上のトラブルに関するQ&Aを設けました。
困ったことがあったらまずこちらへ。