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青空を映す棚田 |
2004/04/24 SAT (No.371) |
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今年3度目の松之山である。2月、3月は豪雪を踏み分けての撮影だったが、わずか1ヶ月ちょっとの間にあれほど積もっていた雪は嘘のように消えて、日陰の部分にわずかに残るだけになっていた。棚田はすっかり春だ。
もっとも、この週末は寒気団が入ってきたということで、前日までの暖かさ(暑さ)は凍えるような寒さに変わっていた。トンネルを抜けるとそこでは雪が舞っていたぐらいだったのだ。しかし、日頃の行ないに一点の曇りもない生き方が効を奏したのか、松之山に着いて撮影を始める頃には青空が顔を出すお天気になった。
この棚田は「天水島の棚田」という。枚数でわずか10枚足らずの狭い棚田だが、その美しさには比類がない。棚田百選にも名を連ねているところだ。冬の間は国道が交通止めになってしまうので、去年の秋以来、久しぶりに見ることができた。
今回の撮影行は総勢5人。埼玉からミズくんと相沢くん、新潟からけんちゃんとモトくんが付き合ってくれた。この日再開したばかりの露天風呂で汗を流し、相沢くんの実家に泊めていただいた。幾種類もの山菜を肴に、酒がいつになく美味かった。 |
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【使えるワザ】上空は大きな雲が流れる状況。太陽が顔を出す瞬間を待つだけではなく、棚田に映る空の雲も切れてくれないと写真にならないので、このシーンではずいぶん時間を食った。三脚にカメラをセットしたまま、見上げたり見下ろしたりを繰り返している。その間、他のシーンを撮影していればいいようなものだが、太陽と青空のセットが出現するのは恐らく瞬間的だろうからそうも行かない。ただ待つのみである。
写真、特に風景写真は、お天気の状況によって同じ風景が驚くほど違った顔を見せる瞬間を切り取るところに醍醐味がある。パッと見て「わあ、きれい!」では誰でも撮れる写真しか撮れない。天候が変わると、その風景がどのような顔になるのかを予測して、待つことも技術のうちである。
棚田の表面が青く光るのが狙いなので、PLフィルターの効きをかなり少な目に調整している。フィルターなしでもいいぐらいのものだが、浅すぎても困る。適度の深みが残って欲しいので、効きは1/4から1/3ぐらいである。フィルターの前枠を回転させて、モニター像で確認する。水面なので確認はさほど難しくない。 |
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撮影データ |
カメラ |
Camedia C4100Z |
撮影日 |
2004/4/24
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ISO感度 |
100
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絞り値 |
F10
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シャッター |
1/80 |
露出補正値 |
-0.7 |
WB |
オート |
その他 |
絞り優先AE
スポットAF
コントラスト 0
彩度 +3
PLフィルター |
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バックナンバーは
「天才キットのフォトギャラリー」
に展示してあります。 |
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▼hal's dadさんから▼
kit様、
半年前から、毎朝、貴サイトを開くのを楽しみにしている者です。〔メルマガ配信は受けておりません〕
酒、タバコ、さまざまな熱意、マンション運営会活動、父上の介護のこと、細やかな配慮、などなど、kit様の毎日に、99.99%共感を持って拝読しています。そして頭の下がる思いです。(写真に興味のある友人にも、紹介したりしています。)いつか、必ず撮影会にも参加したいと願ってもおります。
「そんなこと解っておる」と言われることを覚悟で書きますが、奥様のことを「鬼嫁」と表現することだけはやめていただけませんでしょうか。 |
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▼返信▼
0.01%の反感は真摯に受け止めますが、呼び方は呼び方でしかないということをご理解いただけばありがたいです、ハイ。 |
▼Daiちゃんから▼
Daiです。いつもお世話になっております。
19日付のMM。一周年。う〜ん。お見事。美しいというか、とても迫力がありますね。お茶濁しだなんて、ご冗談を。どうだっ!って顔が浮かんできたんだけど。。。
室内で、外からの明かりだけで、あの立体感。肉眼でみたら、それほど目を引く花ではないのではないですか?実物以上に表現されているのでしょうね。きっと。MMでなく、原画を見たらもっと綺麗なんだろうなぁ。写真ってのは、どうやって表現するか、なんだ。。。
たまにですが写真展を覗くようになりました。これまで、写真を作品として見たことがほとんどなかったので、これほど、撮した方の思いが伝わってくるものだとは、思っていませんでした。絵画よりもダイレクトかも。時代が同じ、一瞬に凝縮されているせいなのでしょうかね。
もちろん師匠のも。MMで見てそう思うものって、原画でみたらもっとそう思うんだろうな。だって、一番最初の撮影会に参加したとき、MMのものとプロジェクターで映されるものの差に、びっくりしたんだもの。
ところで、18日のMMの
>▼返信▼
> Daiちゃんの作品はどう見ても「作り」にしか見えませんでした。そうですか、背景はトタン壁でしたか。そうと知っていればもっとけちょんけちょんにしてあげられたのに・・・(笑)。
もっと、ってどんな具合だったんだろ?気になるぅ〜。 |
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▼返信▼
どうだっ!なんて思っていませんよ〜。いつも書いているように、花の接写は背景の処理とライティングだけ考えればいいから、はっきり言って、このメルマガを読んでいただいている人なら誰でもあの程度の写真なら撮れると思いますよ。
写真は嘘を写してはくれないものなので、確かに、撮影者の意図がダイレクトに伝わる作品じゃないとなかなか人さまには認めてもらえない表現分野ですね。いつも見ているものが違ったもののように見える、でもよく見るといつも見ているものに違いはない・・・そこに写真の面白さ、深さがあるんだと思います。
そのうちにぐーの根も出ないほどけちょんけちょんにしてあげるから首を洗って待ってなさい。 |
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ネット撮影会の3月分写真集をアップしました。
こちらからご覧下さい。 |
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≪お散歩ネット≫ |
お散歩ネットは、撮影会に参加した人たち、いつかは参加しようという人たちのメーリングリストです。メールでの情報交換、画像掲示板を使った写真のけなしあいなどが連日行なわれています。 |
現在、会員数は200名、
最年少は8歳、最高齢は80ん歳、
デジカメ好きに隔てはありません。
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ミニ撮影会のお知らせ
お散歩ネット会員以外でもご遠慮なく。
会費なし、原則飛び入り自由です。
直接現地に来て、「怪しいデジカメ集団」がいたら
声をかけてくれてもいいですよ。 |
【4月29日(祝)・新潟支部ミニ撮影会】 「にいつ花ふるフェスタ」ミニ撮影会のご案内
花の町、新潟県新津市にて以下の予定で「撮影会か温泉三昧かわからん大会」を開きます。県内の既・新メンバー、まだ「エイッ、ヤァ!」と登録してない皆さん、近県の皆さん、全国の皆さん、こぞって参加しませんか。植物園入り口にオレンジ色のバックに三脚を携えた怪しげな男(けんちゃん)がお待ちしてますのですぐに分かります。
撮影会日時 4月29日 雨天決行
集合場所 新潟県立植物園入り口前午前10時集合
撮影場所 新潟県立植物園周辺「にいつ花ふるフェスタ」会場
新潟県立植物園内「植物園まつり」(入場料600円)
反省会会場 秋葉温泉花水(日帰り温泉タオルセット付き950円、館内着150円)
なお、昼食、温泉への移動などは現地で相談のうえ決定します。
【5月1日(土)・栃木県益子町、真岡鉄道SLと益子陶器市】
集合:東武線新越谷駅に午前8時、常磐線取手駅西口(西友側)に午前9時。車で移動するため、事前申込みが必要です。 |
5月、6月の撮影会
(講評会場予約のため、参加するには申込みが必要です。) |
5月の撮影会
第1回北陸支部大会
5月29/30日(土、日)
新潟県松之山
棚田の田植え風景や
新緑のブナ林を撮影します。
現在、申込み13名です。
先着20名まで。 |
6月の撮影会
6月27日(日)
東京都内
テーマを決めての
組写真撮影会です。
現在、申込み3名です。 |
撮影会ネットの撮影会は、デジカメ初心者のための撮影会です。ネット会員以外の方も数多く参加されています。できるだけお金をかけないで、写真と仲間同士の交流を楽しむことが目的です。 |
ネット撮影会
4月の投稿は締め切りました。
5月の課題は連休明け頃に発表します。 |
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詳しい応募規定はこちらをご覧下さい。 |
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「写真が表示されない」「投稿できない」など、操作上のトラブルに関するQ&Aを設けました。
困ったことがあったらまずこちらへ。 |
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