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いつもの散歩道 2004/08/10 TUE (No.479)
 今月のネット撮影会の応募作品がぼちぼち届き始めた。まだ10日も余裕があるというのに、なんとも気が早いことだ。でも、ぎりぎりまで粘ったところでいい作品ができるとは限らないわけで、こういうものは「えいやっ!」という思い切りが大切なのかも知れない。撮影を始めるについて、ある程度のイメージは頭の中にできているだろうから、そのイメージに合致したと思った時点が出来上がりなのだ。
 そういうボクは、まだうじうじと考えている。何ヶ所かの候補地があると昨日書いたが、今日それらの候補地を視察してみたらずいぶんイメージと異なっていた。咲いているはずの花がこの暑さで全滅していたり、頼みの食堂が潰れてしまっていたり、敷地の一部が工事中だったりする。どうもうまくない。
 で、また葛西用水である。写真屋から5分ぐらいの距離だし、市役所の目の前だし、お散歩ルートとして足を運ぶ機会は一番多いところだ。水がある風景、市民会館、しらこばと橋と、掴みになる風景は問題ない。しかし、6枚構成となるとどうしても足りないのだ。
 仕事で請け負ったときにもこういうことはある。ただ、仕事の場合はけっこうフレキシブルだから、たとえば10枚でレイアウトを示されたとしても、それを8枚に変更してもらうことはできないことではない。クライアントとしては、なにが何でも10枚にこだわってつまらないブローシャーができるよりも、レイアウトの変更にかかる料金を負担してもいいから、ちゃんとしたものを作ってもらった方がいいに決まっているからだ。
 今回の課題は一応「6枚以内」ということになっているので5枚でも4枚でも構わないとはいうものの、課題を出した当人が6枚揃えられないではみっともない。辛いところである。
撮影データ
カメラ

DOCOMO
SH550iS
撮影日 04/8/10
ISO感度 -
絞り -
シャッター -
露出補正値 -2.0
WB -
露光方式 -
測光方式 -
合焦方式 -
焦点距離 -
その他 手持ち撮影
レタッチソフト 縮小専科
ViX
jpegnfil


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【使えるワザ】
 これまでにも何度か携帯カメラの画像を掲載したが、それらの中でも画質に関しては今日の1枚が一番ではないかと思う。
 もちろん、原画の画質は決して良いものではない。日中の戸外で撮影されたものであってもけっこうノイズが出るし、レンズの解像度が悪いので輪郭も甘い。200万画素とは名ばかりで、でかくても独活の大木なのである。
 今日の画質がいいのは、レタッチがうまくいったからに他ならない。これまでは、面倒だということもあって、縮小とアンシャープマスクだけの処理で終わっていたのだが、今日はちょっとがんばって、まず「jpegnfil(JPEGノイズフィル)」でノイズカットを行い、「縮小専科」でPBG各色のレベルを整え、その上で縮小、シャープネス処理、最後に「ViX」でコントラストを補正した。もちろん、見掛けがいいのはこのサイズに縮小してあるからに他ならず、原画と同じサイズであればここまで見栄えは良くならない。あくまでもウェブ上で表示するという使途に限り有効な手法ということだ。
 今日使用したソフトはすべてウィンドウズ専用なのでりんご党のみなさんには使えないが、「縮小専科」がシェア(プロ用1000円、普及版500円)である以外はフリーソフトである。それぞれのソフト名で検索すれば簡単にダウンロードできる。
読者からのメールや質問やヤジ
r-kimさんから
 Kit先生、今晩は。先日本文に掲載させて頂いた r-kimです。連日にもかわらず、精力的なご活動のご様子なによりです。
 先生に激励、ご指南頂いた通りにblogに再挑戦いたしました。先回と同じローカルブロバイダーですが、先回の時よりかなり環境もよくなっています。小生も少しは進歩成長したかな、なんて・・。

 話はかわって、Kit門下のご長老、大番頭的存在の伊良湖のじいちゃんて凄すぎですね。あれよあれよと見てる間にブッちぎりトップ独走(暇あればハマを訪ねて波を眺めています)。なんせ、太平洋を「オラが庭」と言い放つ心意気で、言葉と行動が一致して端から見てても気分爽快です。

 追伸になりましたがblogアドレスが一部変わりました。今度は慎重に、短気を起こして退会ボタンをクリックしないように頑張ります。目標はじいちゃんです、無理ですが・・・。
返信
 ブログ開設、おめでとうございます。今回はうまくいったようですね。いきなりの花火と棚田、度肝を抜かれてしまいました。
 じいちゃんじゃないけど、ブログも写真も継続は力なり、です。がんばってくださいね。ときどき見に行きます。

Sattyanから
 師匠、おはようございます。Sattyanです。
 今朝の羅漢像さんも素敵でした。ありがとうございます。

 カメラは、DOCOMOSH550iSとの確認いたしました。仁王像のお作品を思い出しました。受ける印象はそれぞれ異なり、そのウラには素人では考えられない ”ウラワザ“ が有ったのですね。被写体を見つけて、即シャッターボタンを押す!…ことは止めようと思いました。おかげさまで鑑賞の目も上達してきていると確信しています。毎日のご配信を楽しみに待っております。
 『お散歩デジカメ』のタイトル画像も刷新されました。お散歩中のお二人もチャント入っていて、味わい・想像力も自然に沸いてまいります。
 立秋を迎えてますますカメラの相手が待っている気配を感じています。
返信
 ありがとうございます。Sattyanも楽しくカメラで遊んでください。
リトルベアさんから
 キット先生、こんにちは、はじめまして。お散歩デジカメ、毎日楽しく拝見しています。
 8月7日号の「光の饗宴」について質問させていただきます。 撮り方ではなくデータについてですが、デジカメでも塩銀でもデータは一緒だと思いますが、一般にはISO100で f5.6-8.0が常識とありますが、私は飽きてしまい、今は露光間フォーカスで出来るだけ丸みになるように撮っています。レンズ200mm f2.8-f4.0で露光間フォーカスで撮っていますが、なかなか風船になる確率はすくないですね。

 今回の光の饗宴は渡良瀬遊水地で打ち上げ数が少ないそうですが、あまりにもかけはなれたデータに戸惑っています。多重露光は納得しますが、f32の意図がどうしても理解しがたくお便りしました。f3.2の間違いでは??300mmでもf32ではこれだけのぼけは出ないとおもいますけど(失礼)、疑問だらけのデータについてご説明をお願い致します。ご多忙の毎日とはおもいますが宜しくお願い致します。

 追伸:花火暦5年で30本以上撮っていますが、お気に入りは30枚位です。回転も経験しましたがやはり邪道ですね。先生、足立の花火もお撮りになっておられますよね。渡良瀬分と合わせて何処かの片隅で結構です、花火特集をお願い出来ませんでしょうか。宜しくお願い致します。
返信
 誤解があるようなので訂正しておきます。
 まず、花火を撮影する場合の絞りは、F2.8とかF4では開けすぎです。特に、最近の花火は火薬の質が向上して明るく輝くものが多くなっているので、そんなに絞りを開けて撮ったのでは、花火本来の色が出ません。輝いている部分は白く飛んでしまうはずです。「f5.6-8が常識」とはどこの常識でしょうか?少なくともボクの常識にはありません。

 花火を撮る場合は色を出すことがまず第一ですから、設定した感度に合った絞りを会得することが大切です。ISO100ならば、望遠で撮るような遠い花火ならF11からF16、近いところに上がる花火ならF22以上が適当だと思います。それでも、ぴかっと明るく輝く花火の場合は飛んでしまって色は出ませんけど。

 次に、「光の饗宴」の撮影方法ですが、多重露光ではありません。バルブで36秒間シャッターを開けっ放しにして撮っています。で、撮影中にピントリングを回していますので、ピントが合っている花火とボケた花火が同一画面に写っているわけです。

 花火特集をやるつもりはありませんが、新しくオープンした「四季のいろどり・夏篇」に花火写真を10枚ばかり載せるつもりです。何日かに分けてアップしますので、よろしかったらご覧ください。
お魔女から
うあぁぁぁ〜、いつの間にか、
「連載」になってら〜〜!!
がんばろ〜!!
返信
 いつの間にかって、もうとっくに連載になってますよ〜。固定ファンもたくさんいるんだからね、ボケ犬にもがんばるように言っておきなさい(笑)。そのうち、第二弾、第三弾の犬まんが作家がでてきたりして・・・(爆)。
キット@呑んだくれのブログ
  
組写真撮影会の作品集をアップしました。
ふぉとぎゃら」の
撮影会作品集」からご覧ください。
7月のキャンプ撮影会の作品集が半分できました。
ふぉとぎゃら」の
撮影会写真集」からご覧ください。
京都・美山ミニ撮影会の作品集ができました。
コメントを書き込んでいただければ嬉しいです。
笹川流れミニ撮影会の作品集はこちらです。


自転車デジカメ 連載第40回
日本百名山自転車紀行
−明るい旅情編−
丸山 晃
第4章 夏

■ 会津磐梯山
2004.08.09 (月)
磐梯山に登る
 磐梯山に登った。
 2時間ほど寝坊してしまい、予定より2本遅い電車で郡山から猪苗代へ向かう。そこからバスで裏磐梯の五色沼(磐梯高原)まで行った。ここから登って、猪苗代湖側の表磐梯へと縦走してくる計画。空はよく晴れて、磐梯山はそのダイナミックな姿を惜しみなく見せていた。

裏磐梯・銅沼より磐梯山を仰ぐ
磐梯山頂を仰ぐ
花畑より
 12時頃登り始める。裏磐梯スキー場の横を登っていき、しばらくすると本格的な登山道が始まった。このあたりから登りが急になる。ほどなく銅沼に着いた。銅沼の赤い湖面と磐梯山の荒々しい山肌が見せる景観には、火山の持っているパワーのようなものがにじみ出ているような気がする。

 銅沼を過ぎて、ますます登りは急になった。30分くらい登ったところで、八方台という登山口からの登山道と合流する。この八方台登山口は磐梯山ゴールドラインの途中にあって、最も標高差少なく山頂まで行ける登山口なのだけれど、ここから先は下山してくる人たちとたくさんすれ違うことになった。

 さらに登って2時少し前、山頂の肩の辺りにあるお花畑に着いた。ぐっと拓けたスペースに夏の植物が生い茂っている。その向こうには火口壁が迫り、麓の田畑が見え、湖や沼が見える。大きな大きな入道雲が向こうの空一面に広がっていた。
 反対側にはいよいよ磐梯山の山頂がそびえて、なんともみごとな風景だ。このお花畑のすぐ上には弘法清水小屋という小屋があり、その横に弘法清水という水が湧いている。ごくごく飲んだ。とてもうまかった。

本日の1枚 

 お花畑から山頂までは20分ほど。急だった。そして、ぐんぐん霧が上ってくるのがわかった。
 「いやだ!山頂からの360度の展望を目にするまでは頼む晴れててくれ〜!」と駆けるように登る。息が切れた。
 ふっと樹林帯が切れればそこは山頂。岩の積みあがった山頂には家族が二組いた。惜しいことに、山の西側はもはや霧に覆われてしまっている。深い森の中から霧がぐんぐん登ってきて、磐梯山の峰を越えていこうとしているようだった。さっきまでさえぎるものなく望めていた檜原湖などの湖、沼は完
花畑より2
全に霧の向こうだ。東側も薄靄はかかってはいるが、まだかろ
磐梯山山頂にて記念撮影
ぐんぐん霧が出てきた
うじて展望が開けている。
 何はともあれ、山頂で記念撮影。

 山頂にいた家族の高校生くらいの娘さんが話しかけてくれて、
 「1人なんですか!?すごいですね…千葉県の野田から来たんですけど、野田なんて知らないですよね」
 という。誰かと話ができることがとても嬉しかった。
 なんだかここまで、何かに追われるようにただ自転車で走っては山に登ってきただけと言えなくもない。ただそれが繰り返されているだけのような旅に、少し疑問を感じてきていた。一体ぼくは、何をあせっているのだろう…。

見る間に黒雲に覆われるも猪苗代湖は見えていた
霧の磐梯山
 「雨になる前に行きます」と行ってしまった家族を見送ってからは、誰もいなくなった山頂でしばしたたずんでいた。山頂はいつのまにか全方向がすっかり霧に覆われている。
 猪苗代方面に下りていく人などもはやいないようだった。ぼくは猪苗代側、扇島登山口に向けてゆっくりと腰を上げた。
 霧の中を少し下っては、岩の上に腰掛けて風景を眺めた。

 吹き抜けてゆく風は冷たく、何だかとても心地よかった。
 「ゆっくりたたずみたかったんだなあ…」と思った。山に登りながら次に登る山のことを考えるのはもうやめよう。数じゃないんだ。ここまで来れて満足している。旅を始めて1週間で、自転車で郡山まで来てそのあいだに山にも4つ登ったんだからもう上出来じゃないか。

 今ここにいること、今目の前に広がっている風景、聞こえてくる音、吹いている風を感じること。ここにいるということを大切にしよう。そんなことを思いながら風に吹かれていた。
 ぽつぽつと雨が降ってくる。遠くに雷が聞こえた。

 山を下りて、扇島の駅まで歩いているところで本格的な雨になった。ここから駅まで、歩けば1時間以上の道のりだ。
 「困ったことになっちゃったなあ」と思いながら歩いていたら後ろから来た車が止まった。
 「よかったら乗っていきなよ。どこまで行くの?」

 「ぜひお願いします!!」と乗せてもらう。運転しているのは塩川に住んでいるという優しそうなおじさんで、後ろの座席には奥さんとお孫さんが3人座っていた。ひまわりの写真を撮りに来たのだという。
 結局猪苗代駅まで乗せてもらいながら、いろいろと話をすることができた。

 「俺も若いころはバイクであちこち旅したんだよ。そのときいろんな人にお世話になったからね…世の中っていうのはこんな縁でなりたってるもんだからさ。ほら着いたよ、お兄さん。気をつけてね」
 雨はいよいよ本降り。
 「本当〜に、ありがとうございました。じゃあねばいばい」
 お孫さんたちにも挨拶して車を降りる。
 人と触れ合う旅が何より嬉しいなあと改めて思った。ほっとしたのか猪苗代から郡山まで、帰りの電車はずっと寝ていた。
花畑より天狗岩を眺める
走行時間:-
平均速度:-
走行距離:-
積算距離:1971.7キロ


≪お散歩ネット≫
 お散歩ネットは、撮影会に参加した人たち、いつかは参加しようという人たちのメーリングリストです。撮影会関連の連絡事項伝達や写真に関する情報交換などが活発に行なわれています。2つの専用画像掲示板が利用できます。 現在、会員数は245名、
最年少は7歳、最高齢は80ん歳、
デジカメ好きに隔てはありません。
会費は無料です。
お散歩ネットに参加する
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撮影会のご案内
(講評会場予約のため、参加するには申込みが必要です。)
お散歩ネットの撮影会は、デジカメ初心者のための撮影会です。できるだけお金をかけないで、写真と仲間同士の交流を楽しむことが目的です。参加費は3,000円(講評料)+実費割り勘です。
8月14日(土) 川越小江戸の街並み[⇒詳細
申込み
9月4日(土) 房総の海と棚田の風景
申込み
9月12日(日) 第2回北陸支部大会
新潟県巻町、岩室村ほか
申込み
9月18日(土) 第2回関西支部大会
三重県丸山千枚田ほか
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10月2、3日(土、日) 第2回東北シリーズ
民俗の里遠野の風景
申込み
10月16、17日(土、日) 第2回キャンプ大会
福島県桧枝岐村
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11月中旬(1週間) ラオス・タートルアン大祭と
世界遺産の町ルアンプラバン
(参加費25万円前後の予定)
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12月23日(祝) 都内・撮影会と忘年会
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ミニ撮影会のご案内
ネット会員同士が誘い合わせて行く非公式撮影会です。飛び入り参加自由。参加費は無料、自分の交通費や食費など、実費だけの負担です。
9月22、23日(水、祝) 松之山ミニ撮影会
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ネット撮影会
■ テーマは『ご近所の有名無名スポット』です。
■ 6枚以内の組写真で、ご近所の有名無名なスポット1ヵ所の「観光パンフレット」用写真を撮ってください。いつも行くショッピングモール、町内の児童公園、いつものお散歩公園など、どこでも構いません。「ちょっと行ってみたくなる」ような魅力をアピールしてください。ただし、すでにパンフレットなどが刊行されているスポットはカンニングが可能なので評価を下げます。カラーでもモノクロでも構いません。当然ながら、1枚1枚の写真の評価と同時に、組写真としての出来も評価します。
■ 撮影期間は8/1〜8/20、応募締め切りは8/22。組写真のすべてを一括して、順番を明記の上送付してください。
■ 
【重要】 個々の写真にウェイトをつけていただきます。特に見せたい写真、参考程度に加えておきたい写真などの区別のことです。画像の大きさを次の3種類に縮小した上で応募してください。ウェイトを高くしたい画像は大きく、そうでないものは小さく縮小するということです。
[1] 長辺640px
[2] 長辺480px
[3] 長辺320px
■ 
【重要】 個々の写真にはかならず「キャプション」をつけていただきます。写真を説明する短いコメントのことです。このキャプションもパンフレットの重要な要素になります。タイトルはスポットの名前(たとえば、「越谷市民文化会館」というふうに)にします。サブタイトルも可です(たとえば、「市民の憩いの場」など)。
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