|
Kit the genius' |
☆☆☆ 1日1枚 ☆☆☆
|
|
|
Fujifilm Finepix4500 |
Camedia C-4100 |
|
|
|
|
|
|
歪んだ街角
|
2003/07/14 MON
|
|
|
|
朝から雨だったので、「雨の中の蓮の花」を撮りに行こうと思って出かけたら、途中で雨が上がってしまった。やむなく引き返して病院に薬をもらいに行ったが、まだお昼休み。時間つぶしに駅前のハンバーガー屋で年に1回食べるか食べないかのジャンクフード(ボクの病気には大敵!)を食べた。ガラス窓の外がちょっと面白い風景だったのでパチリ。日頃見慣れた街角の風景も、視点を変えると面白い絵になる。
ところで、この病院の院長さん、病気持ちで余命いくばくもないボクを診察するどころか、もっぱら写真談義に熱中して他の患者をほったらかしにするとんでもない医者なのだ。しかし、もう10年来の重症患者であるボクに、これまで「酒を止めなさい」などとは一言も言わない。ほんとはとても思いやりのある人なのだ。ときどき写真を買ってくれたりするので、貧乏芸術家のパトロンとしても立派な人生を歩んでいると言うべきであろう。他の医者たちにも見習って欲しいものだ。
【使えるワザ】しばらくカメディアばかり使っていたので、ファインピクスの「な〜んもせんでよか」的全自動は至極便利に感じる。スイッチを入れて構図を決めて、はいパチリ、それだけだもんな。画面全体の平均輝度(いろんな色の平均)もグレーに近いし、特に輝いているようなものもないので、露出も常時設定の-0.3で撮れる。だから、考えなくてはいけないのは構図だけだ。窓の外の風景を見たときに「面白い!」と感じた、そのままに写せばいい。
しかしこれも、慣れないと、「面白いと感じたけど、面白いのは一体なに?」となってしまう。たとえば道を歩いているときに、ふと目を引かれたもの、「ん!」と感じたものの正体を探る癖を日頃からつけておかなくてはいけないのだ。他人がそれを同じように面白いと感じてくれるかどうか、などと考える必要はない。自分の感性が命ずるままに、だね。家に帰ったら、すぐにパソコンに取り込んだ画像を見直しましょうね。そうすれば、だんだん構図というものが身についてくるもんです。 |
|
|
|
|
撮影データ |
カメラ |
Finepix 4500
|
撮影日 |
2003/07/14
|
ISO感度 |
200
|
絞り値 |
F2.8
|
シャッター |
1/352
|
露出補正値 |
-0.3
|
WB |
オート
|
その他 |
ストロボ発光禁止
オートAE |
|
|
バックナンバーは
「天才キットのフォトギャラリー」
に展示してあります。 |
ご意見、ご質問はこちらから |
毎日、多数のメールが寄せられるので、直接のご返事は原則としてご勘弁いただいています。数日遅れになることもありますが、下のコラムに掲載してご返事とさせていただきます。ただし、実名は掲載いたしません。ご了承ください。 |
天才キットが送るメルマガ
「氷の国の一人旅」
「天才キット世界を撮る」
もどうぞよろしく! |
このメルマガの購読解除はこちら |
|
|
|
|
|
☆読者からのメールや質問やヤジ☆
|
|
|
▼さっちゃんから▼
kit先生、オハヨウございます。さっちゃんです。
「一服」を朝5時に起きて拝見しました。 ぼんやりした気分も、グリーンの棚田と、お百姓さんがのんびりとくつろいだ姿を観ましたら、一遍に目が覚めました。撮影時の感度は、光線の具合を考えてコマめに補正など切り替えるようにいたします。先生が仰られるようにPC取り込み後のレタッチ作業に頼りすぎたキライがありました。それにしても、棚田の美しさ見惚れています。ありがとうございました。
▼返信▼
露出補正について一言。
フィルムカメラでリバーサルフィルムを使って撮る場合は、かなり厳格な補正が求められますが、ネガフィルムを用いるときは、プリントの段階である程度の補正ができるので、リバーサルほど神経質になる必要はありません。
これと同じ理屈で、デジカメもPCに取り込んだ後のレタッチ作業がプリント作業の1段階であると考えれば、ネガフィルムと同じように考えてもいいのかもしれません。
しかし、補正作業というのは、単にプリントを綺麗にするためだけの手順ではなく、もっと根源的に、見たものをどういう作品に作り変えるかという、「意図」を反映させる作業でもあるのです。「見たものを見えた通りに写す」ことも重要ですが、「考えた通りに写す」あるいは「感じた通りに写す」ことはより重要だと思います。
たとえば、明るい景色をあえて暗めに写すことで、自分が感じた雰囲気を写真に写し込むというようなこともできるわけですから、そういう見方で補正というものを捉えることも試してみてください。
▼プーティさんから▼
いつも素敵な写真をありがとうございます。「思索する鳥」「一服」、どちらもなんだかとってもぐっと来ました。それから本日の「鉄路」も好きです。構図がいいんですね、「さすが!」って感じです。おんなじ題材を一緒に撮らせて頂くとすごく参考になりそうですね。撮影会にはそういう利点があるんですね〜。
さて、「一服」みたいなああいう感じは、モデルさん(?)をリラックスさせることが大事なんですね〜?そうなると写真を撮るって機材だけ使い慣れていればいいってもんじゃないわけですね。奥が深いな。そう考えると初心者が写真を始める場合は、風景とか植物などの静物がよい題材なんでしょうか?で逆に、写真を撮られる側ってつい緊張しがちで、私なんかいつも変な顔で写真に写ってしまいます、もとからなんだけど。撮られるときの心構えってなんかあるんでしょうかね?お暇なときに教えてください。
▼返信▼
写真を始めるについては、自分が一番撮りたいものを撮ることから始めるのが一番です。「撮りたい!」「写真として残したい!」という気持ちがなければ、いい写真は撮れません。風景写真だろうが花だろうが、人物スナップだろうが子や孫の成長記録だろうが、難しさは同じです。写真機を使いこなすことや、露出や構図のワザを憶えることは実はとても簡単なことなのです。撮りたいものを「上手く撮りたい」と思えば、こんなものは知らず知らずのうちに身についてしまいますよ。
写真を撮られる側の心構えについては、ボクはなんとも言えません。実は、ボク自身、「写真家が写真を撮られるようになったら終わりだね、ヘン!」なんてうそぶいて、写真を撮られたことがほとんどありません。出版社から「撮影者近影」を求められて、他にないもんだから例の「角さかずきの写真」を提出したら、思いっきりバカにされたことがあるぐらいです。逆に、撮る側として思うのは、やはりカメラを意識していない自然な表情が一番いいということなので、なまじ「心構え」などされないほうが良いんじゃないでしょうか。
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|