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Kit the genius' |
☆☆☆ 1日1枚 ☆☆☆
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Fujifilm Finepix4500 |
Camedia C-4100 |
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航空写真?
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2003/08/05 TUE
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ずいぶん前になるが、このメルマガが始まった頃にCPLフィルターを使った作例を載せたことがある。その作例では効果がちょっと分かりづらかったのが気になっていたので、改めて作例作りの機会をうかがっていたら、今日、最適の被写体を見つけたので掲載することにした。
行田に古代蓮の里というところがあって、いわゆる大賀蓮が大量に栽培されているのだが、そこに水生植物の写真を撮りに行ったのだ。蓮はもう終わりだし、水生植物の花の時期も終わっているのだが、ちょうど葉が茂る季節なのでそれを撮りたかったのだ。お天気は夕方から崩れるということだったが、日中はかんかん照りで、暑いったらありゃしない。
さすがに、この時期は公園には誰もいない。草取りをしていたおばちゃんたちと木陰のベンチでおしゃべりしてきた。近所の農家の主婦たちがアルバイトで働いているのだが、こちらが男一人だと見ると、けっこうきわどい冗談なんかをかましてくれるので、柄にもなく赤面してしまうキットくんなのだった。
【使えるワザ】この池の水面には藻やら水草が大量発生していて、見た目には薄汚い感じなのだが、それでもよく見るとけっこう面白い模様を形作っている。その一角を切り取った。抽象画風の絵にしたかったので、コントラストを高め、CPLフィルターをレンズの前に被せて撮影している。なんだか、地上を上空から撮った航空写真のような絵になった。
CPLフィルターというのは、一眼レフ用のPLフィルターのことで、2枚重ねになっていて、その前枠が回転するようになっている。被写体から反射してくる乱反射光をカットする働きがあるので、水面や木の葉の白いテカリを抑え、本来の色を取り戻す効果があるのだ。
普通はレンズの前に装着するのだが、デジカメ用のPLフィルターというものがないので、一眼レフ用のものを代用して、レンズの前に手で支えて被せるようにして撮影する。前枠を回して一番効果があるところを確認してから、その角度を保ったままレンズの前に差し出し、それからシャッターを半押しする作業に入る。このフィルターを介すると露出が2段分落ちるから、シャッター速度は4分の一になる。片手はフィルターを持つことになるので、片手撮影になってしまうが、シャッター速度が遅いので、それでは晴れた日でも手ブレ必至だ。三脚を使わないと撮影できない。
効果を見て欲しい。1枚目は補正ゼロで普通に撮ったもの、2枚目は露出を−1補正したもの、かなり深みが出て、1枚目よりは発色も良くなっているが、葉に反射した光が白く輝いているので、いまいちだ。
3枚目は露出補正は−1のまま、それにCPLフィルターを被せて撮影したもの。葉の表面の反射が抑えられているので、色が本来の発色になっているし、コントラストもくっきりしている。上の今日の作品で水面が真っ黒に描写されているのも、このフィルターの効果なのだ。 |
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撮影データ |
カメラ |
Camedia C-4100 |
撮影日 |
2003/08/05
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ISO感度 |
100
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絞り値 |
F5.6
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シャッター |
1/65 |
露出補正値 |
-1 |
WB |
晴天
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その他 |
絞り優先AE
ストロボ発光禁止
コントラスト+3
CPLフィルター使用
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バックナンバーは
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☆読者からのメールや質問やヤジ☆
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▼いくえちゃんから▼
kit様、初めまして。先月くらいからこのメールマガジンを読み始めたのですが、いつも素敵な写真にほれぼれとしております。
ところで先日のメールマガジンで肖像権についての記述がありましたが、私も肖像権について興味があるので伺ってもよろしいでしょうか。
実は、私はもしかすると写真集を出すかもしれないのですが、その際に肖像権はどうなるのか大変心配です。写真はアップのは少なくて、人物も小さく写っているのが殆どなのですが、撮ったのはアメリカでして、アメリカだと日本よりも肖像権が厳しいと聞いたことがあるので、大丈夫なのか疑問に思ったのです。ぜひ教えてくださると幸いです。
▼返信▼
この程度のものであれば問題はないでしょう。こないだも書きましたが、肖像権侵害で訴えられるケースは、
[1]権利者(写っている人)がむっとした(実際に不利益を被った)、
[2]裁判費用より多くの金が取れると判断した、
[3]そもそも、自分の写真が公開されていることに気がついた、
というような条件を満たし、なおかつ、実際にアクションに出たというケースがほとんどなので、確率は非常に小さいのです。大半の人は、自分の写真を見つけても、「ああ、オレが写ってるぅ」と喜んでくれるものですよ。権利の原則を知った上で、それに神経を使うことは必要ですが、使いすぎることはないと思います。
ただし、写真をどのような形であれ発表するからには、いわゆるゴネ得を狙った嫌がらせの可能性が完全にゼロではないという覚悟は必要です。
▼JUN1さんから▼
23日の撮影会で何通りのキット先生にお会いできるのか楽しみです。
三脚と一脚が別物、しかし一脚使用禁止と書いてなくてもNGの場合があるのですね。私もお断りしてから持ち込むようにします。
「鬼蓮」は7/30の朝日新聞夕刊にキット先生の写真と同様なものが載っていたので、先生の鬼蓮を見たときに、あれ?どっかで見たなぁと思いました。しかし、右側の花がポイントになっている先生の写真のほうがステキです。
アエラ借りました!うちのマンションでもペット問題が起こりました。住民集会を何度も開き、ペット飼育は登録制、現在飼育している人は一世代限り(今飼育しているぺットが死んだら次に飼ってはいけない)、そのペットも5年以内に処分、マンション内を連れて歩くときは飼育許可の腕章(人間・ペットとも)という飼育者にとっては厳しい条件を付けられました。条約が施行されて2年目、ペット飼育軒数は5軒減り、条約の効果があったと喜んでいる管理組合でした。内訳は引っ越した4軒、ペット死亡1軒です・・・なんだかなぁ、居心地を悪くして追い出しちゃダメでしょう。先生のところのマンションは上手くいっていますね。
▼返信▼
今度の撮影会、ボク自身の気分的には生ビールが大きくウェイトを占めているので、多分、呑兵衛のキットくんしか見られないでしょう。
朝日新聞の鬼蓮には気付きませんでした。まあ、誰が撮ってもあんな風な写真になるってことですね。
マンションのペット問題、難しいですね。草加の密造酒研究家さんのところも新たにペット条例導入に成功したんですが、基本的には、ペットOKを謳うことで飼育者の自覚を促し、住環境を改善すること、それによってマンションの価値を高めることが重要だと思います。居心地を悪くするってのは、それに逆行しているんじゃないでしょうか?
▼森ちゃんから▼
森ちゃんといいます。オニユリの講評をいただいた者です。先生のおっしゃること、身に沁みました。 本当に的確なる指摘、ただ感謝あるのみです。今後、精進します。それと、私のつたないホームページを見てくださりありがとうございます。
こんなに為になるサイトがほかにありましょうか?今後ともよろしくお願いします。
ところで、再度の投稿は許されているのでしょうか?
▼返信▼
再投稿は禁じられていません。お散歩中年ののりさんやJUN1さんなど、すでに常連化してしまった向こう見ずもいるぐらいで・・・。 |
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唐突に決まった撮影会のお知らせ
日時:8月23日(土)午後4時から
被写体:お台場公園の夕陽と夜景とアベックと生ビール
参加費:3000円(講評会込み、交通費と飲み代は各自負担)
※今回はデジカメ中心でやります。撮影会終了後の生ビールの席で、
パソコンに画像を取り込んで、飲みながら講評会をやろうかと考えています。
現在までの参加希望者は、
ミズくん、JUN1さん、吉祥寺のおばさん、ボブくん、
タカコさん、ツヨシくん、スターダストさん、チエちゃん
マチコちゃんの9名です。
その他詳細は手を上げた人には教えます。
アベックを見ると石を投げたくなる人や、
暗くなると人格が豹変してしまう人はご遠慮ください。
手を上げる人はこちらから。 |
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投稿写真をけちょんけちょんにけなすコーナー |
▼お散歩中年ののりさんの投稿写真▼
[1]アオスジアゲハ
[2]シロチョウ
[3]アブ
[4]トンボとネジバナ
[5]トリミングしたもの
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【第1便】たびたび投稿してご迷惑でしようが、講評は不要です。
図鑑写真からの脱却かどうかの線引きは難しいと思います。添付のアオスジアゲハの写真[1]は私の最も好きなものです。道路の写真と比べ、キット先生はどちらが良いと思われますか?これは神社の広場でミネラル(炭)入りの雨水を吸っている所で、夢中で吸っているため比較的逃げないようだし、雨の後に探せば可能性があります。
【第2便】小さくして添付したシロチョウ(水平が狂っています)[2]とアブ[3]の写真のような構図であれば比較的チャンスが多いと思います。但し、この場合蝶は動いているためピント合わせは至難の技だし、数を撮ることも難しいです。両方共風景写真とは言えないのでしょうか?
【第3便】お心使いありがとうございました。安心してしつこく投稿[4]させて頂きます。
ネジバナで盛り上がっていますが、私の場合は背景のボケ味が難しいので、逆にネジバナをボカしてみました。こんなのもありでしょうか?それとも評価にも値いしないものでしょうか?
横位置にひだわっているのは、縦位置では半押し状態が難しい(単に初心者のせい?)のと、パソコンの壁紙に使うことを写真の目的にしているためです。
▼講評▼
講評不要と言いながら、質問がたくさん書いてあるので、簡単に講評しましょう。
まず、[1]は文句なし。背景に林が入っているので雰囲気も出ています。[2]は水平が取れていれば文句なしのところでした。チョウを真ん中に配置しなかったのは正解。[3]はカメラ位置がいいですね。空に抜いた割には露出も合っています。[4]は前ボケが逆に邪魔だし、トンボが小さすぎて目立ちません。トリミングしてみた[5]ぐらいまで寄ればなんとかなりますが、それでも前ボケが唐突ですね。前ボケについては、こないだ書いた通りです。
確かに、図鑑写真からの脱却は難しいのですが、ボクは別に図鑑写真がダメだと言っているわけではありませんよ。それはそれで立派な分野だし、とても難しい技術を要する写真なので、日本にも専門家はあまりいないんですよ。動物写真家には有名な人もいますが、昆虫の分野は少ないので、テーマを絞って頑張ってみられてはいかがですか?
図鑑写真を目指すのなら、種類を多く撮ることが第一義なので、写真としての出来不出来は二の次になってしまいがちですが、昆虫のいる風景を目指すのなら、とことん写真にこだわる必要があります。そうなると、横位置ばかりというわけにはいきませんよ。 |
写真を講評しますよ! |
みなさんが撮ったデジカメ写真を送って下さい。この欄で講評します。「こうしたらもっと良くなる」「こんな見方もアリだよ」など、今後の参考になる(かもしれない)意見を述べさせていただきます。本名で送ってきても、こちらで勝手にあだ名をつけさせていただきますので、撮影者名は仮名で構いません。「掲載はして欲しくないけど講評だけお願い」というのはご遠慮ください。
○ 写真はなるべくリタッチしないままで。サイズだけ640x480pxに縮小してメールに添付してください。
○ 1通のメールに添付するのは1枚だけにして、複数の写真を添付しないで下さい。重くなりすぎて届かないことがあります。
○ 使用したカメラを教えてください。
現在の在庫は15枚です。原則として1日に1枚掲載しますので、しばらく順番待ちになります。ご容赦ください。
それから、ひょっとしたらボクのホームページの「写楽道場」に載せるかも知れません。送り先はこちらです。 |
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