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Kit the genius' |
☆☆☆ 1日1枚 ☆☆☆
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Fujifilm Finepix4500 |
Camedia C-4100 |
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秋の風
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2003/09/07 SUN
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今日は終日曇り空で、気温が上がらない。じつとしていると肌寒く感じるほどだった。
葛西用水の土手に、近所の住民たちが花壇を作っている話は前に書いたが、その花壇の花々もすっかり秋の花に変わってきた。黄花コスモスやキクイモの鮮やかな黄色が眼に飛び込んでくるなかで、一ヶ所だけパンパスグラスが穂をつけているところがある。パンパスグラスも出身地によっていろいろな種類があるらしいが、ここのヤツは、葉っぱに麩が入っているところがススキと違うだけで、穂の形はまるでススキそのものだ。穏やかに風になびく姿はなかなか風情があって、しばらく見とれてしまった。
そう言えば、今朝の朝刊には箱根仙石原のススキ群落が身頃と書いてあった。ああいう、一面のススキの原っぱというのも見応えはあるが、この土手のパンパスグラスのように、たったこれだけの小さなブッシュでも、それなりにちゃんと秋の訪れを感じさせてくれる。これを植えた人は、風流を解する人に違いない。
【使えるワザ】秋の定番ススキは、やはり秋空に抜くのが一番だが、曇り空でも重苦しい感じを出さないようにしてやれば、それなりに絵になる。今日の雲はかなり重たい雲だったので、普通に撮れば空は灰色になる。大幅にプラス補正をかけてやって、空を飛ばすつもりで撮らなくてはいけない。ボクのカメディアは-0.3か-0.7を通常設定にしてあるので、今日のこの写真の+0.7は、ボクの適正露出感覚からすると1段から1段半のプラス補正ということになる。
ススキだけでは絵にならないので、隣に立っていたカーブミラーをお飾りにした。ただし、あくまで引き立て役なので、端っこに、ススキと被らないように配置する。上と左をちょっとだけ切って入れたのも隠し味で、全身が入ると存在感が強くなりすぎる。
画面にはカーブミラーとススキしか役者がいないので、生け花を活けるような感覚で配置を決めるようにすればよい。 |
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撮影データ |
カメラ |
Camedia C-4100 |
撮影日 |
2003/09/07
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ISO感度 |
100
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絞り値 |
F8.0
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シャッター |
1/160 |
露出補正値 |
+0.7 |
WB |
オート
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その他 |
絞り優先AE
コントラスト+3
彩度+3
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バックナンバーは
「天才キットのフォトギャラリー」
に展示してあります。 |
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☆読者からのメールや質問やヤジ☆
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▼JUN1さんから▼
彼岸花いいですね、棚田決まったのですね。でもどちらも予定が入っていて参加できません・・・。 以下の撮影会に参加します、ってまだ早いですよね。
11月23日(日) 東京・立川市、昭和記念公園
1月25日(日) 千葉県銚子市、漁港と漁村
2月28、29日(土、日) 愛知県伊良湖岬
▼返信▼
まあ、気の早いこと!お申込み、確かに受理いたしました。
▼みーちゃんからBBSへの書き込み▼
キット先生こんばんわ!
いつものように「ご意見、ご質問」のメールフォームで送信しようとしたらなんだかスクリプトエラーで立ち上がらなかったので、こちらにおじゃましました!
先生もプロになる前はとにかく撮りまくっていたんですね。やっぱり、写真上達の早道はとにかく撮りまくることなんですね!うん!とっても勉強になります!
やっぱり道具じゃない、感性だよね・・とか思いつつ、やっぱりKissデジタルがとーーっても気になっていたり(^^;; マジで買うか・・・??う〜〜む。
ところで、メルマガでKAHOさんが仰っていた、
>先生と同じ FinePix ですが、パソコン画面で見ていてどうも画面が心なしかざらざらしているのではないか、
の点ですが、これってフジの「ハニカムCCD」が原因じゃないですかねぇ?先日発売されたばかりの、フジの10倍ズーム機S5000が気になったので価格コムを見てみたのですが、同じようなことが言われていたんですよ。「パソコンで見るとノイズがひどい」って。それも一人じゃなく結構な人数の人が。でも不思議と、店でプリントすると超キレイらしいですが。やっぱりフジだから紙焼き写真にしてキレイなように作られてるんですかねーーー。
またこちらにもお邪魔しますねーー(^_-)
▼返信▼
へぇ、そうなんだ。フジって評判よくないんだね。知らなかった。デジカメの画像って、あんまり気にしたことがないんだ。
というのは、ポジをスキャンした画像だと、ボクんちの(けっこう高い)フラットヘッドでも、写真屋に頼んでCD焼きしてやつでも、けっこうノイズがひどいんだよ。ああ、そうだ、「氷の国の一人旅」を見てもらえば分かるよ。
だもんで、デジカメ画像はこれまでずっと、「上等、上等!」と思っていただけで、細かく画質など見ていなかったというわけ。WEB上で使うだけの用途だから、あんまり神経質になることもないか、ということ。ボクは、デジカメ画像をただの1回もプリントしたことがないから、プリント性能まではちょっと・・・。
キスデジは気になるねえ。買いたいけど、鬼嫁が・・・。
▼ミヤコウミネコさんから▼
Kit先生、講評、ありがとうございました!ミヤコウミネコです。私のつたない写真に、懇切丁寧なご指摘をいただいて、カンドーしています。
>こういうスナップは、「場の雰囲気」を写し込むことが大切です。
ほんとうですね。何の「場」なのか、わからない写真でした。日が暮れた空の美しさを背景にした親子が何か清々しかったのでシャッターを切ったのですが、それならそういう意図をはっきりさせれば良いし、説明書きに付したような親子の「動き」のおもしろさを伝えたいなら、ご指摘のようにすればその意図がもっとはっきりするんですね。自分でも気づかずに撮っていたので、目からウロコでした。
>いただいた写真をちょっと斜めにしてトリミングしてみました。どうですか?これだけでも少しは動きが感じられるでしょう?
いや、ほんとにー。びっくりしました。よく、雑誌の特集なんかで、画面を傾けた写真なんかを見かけますが、あれはカメラマンが「カッコつけてんだろう」くらいにしか思っていませんでした(恥)。動きを表現していたんですね。。。
>それから、exif情報を拝見すると、露出が-1.7補正されていました。ちょっと行き過ぎですね。
この当時(=メルマガ購読初期)は、まだデジカメの「露出補正」の意味もわからず、いじったこともありませんでした。
>せっかくですからもっと大きな画像で撮りましょう。カメラができる最高の画質をカメラから取り出すようにしてください。
ホームページ用だから、と小さい画像で撮っていたんですが、大きく撮って縮小する方が仕上がりがきれい、というのも、Kit先生のご指南で知ったことです。当地(沖縄)は陽射しが殺人的に強く、特に海や空の風景はとっても難しいです。そのへんのところを、ぜひお教えいただきたく。
また、投稿させていただきまので、どうぞよろしくお願いいたします。ありがとうございました!
▼返信▼
ボクの写真の撮影データをご覧になっていて気付かれたと思いますが、ボクはほとんどの場合、-0.3か-0.7の補正で写しています。感覚的に明るすぎる写真が嫌いということもありますが、デジカメ画像というのは、白飛びした部分は絶対に助からない宿命を背負っているので、安全性を考えてマイナス気味にしているのです。暗い画像をレタッチして明るくするのは容易ですが、その逆は必ずしも簡単ではないんですね。
陽射しが強いところでは、とにかくこの白飛びに注意することです。マイナス気味に補正しておいて、なおかつ、あまりコントラストを上げない方がいいでしょう。コントラストはレタッチで調整できますし、明暗の調整も最初から明るい画像より暗い画像からの方がやりやすいです。
▼BOBくんから▼
Englishmen can take pictures but not necessarily of the intended thing,
but accidents do happen.
▼返信▼
お台場撮影会に参加したイギリス人BOBくんからのメールです。講評で水平が傾いていることを指摘したら、このような感想を寄せてくれました。翻訳すると、「イギリス人だって写真は撮れるんだい!意図してなくてもネ。まぐれってこともあるし」ということです。今度の彼岸花撮影会にも来てくれるようです。
なお、彼岸花撮影会の講評会会場の手配など、さまざまな準備をhermesさんが一手に引き受けてやってくださっています。彼も、ボクなんかと係わり合いを持ったばっかりに、人生を棒に振ることになりそうです。 |
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投稿写真をけちょんけちょんにけなすコーナー |
▼タダヨシくんの投稿写真▼
デジカメ(フィルムカメラ含む)を始めて、まだ1年未満の未熟児です。光と影の実態が捕まえられません。手引書を読んでも覚え切れません。学ぶより慣れろ?で極力出歩いて写すようにしています。ヒマは、売るほどありますから。
近くの池で睡蓮が咲いていたので撮りました。データは、カメラがDimage S304、f8、1/32、補正+0.3、午前8時半頃です。宜しくお願いします。
▼講評▼
蓮は午前中しか咲いておらず、午後になると閉じてしまう花なので、いい写真をとろうと思うと、どうしても斜光環境下での撮影になります。
一方、蓮の葉はけっこう光を反射するので、斜光だとどうしてもこの写真のように、本来緑色であるはずの葉っぱが白っぽくなってしまうのです。
これを避けるためには、PLフィルターを使うしかありません。装着方法については前に解説しましたので、バックナンバーを見ていただければ分かりますが、かなり使い道の多いフィルターなので、入手しておかれることをお勧めします。
さて、午前中の斜光だと、この写真のように池の周囲の木などの影が長くさすので、どうしても日陰と日向の明暗差が出てしまいます。この作品では、補正をプラスにかけたために、日陰部分の描写が適正になり、日向部分はかなりオーバー目の描写になりました。そのせいで、肝心の白い蓮の花は飛んでしまっています。こういう場合の補正はマイナスにしなければなりません。日陰部分がかなり黒く潰れるぐらいの感覚です。画面がその分引き締まって見えるので、影の部分は潰れてもいいのです。
構図的にも、たくさんの花を入れようと欲張り過ぎました。花の数はほんの数輪でいいのです。焦点を絞りこんで、余計なものを引き算していき、最後に残ったものを撮るようにしましょう。参考画像はトリミング、マイナス補正のレタッチのほかに、できるだけPLフィルターを使用した画像に近づけるため、色相も調整してあります。 |
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【撮影会のお知らせ】
9月の撮影会はhermesさんの地元、埼玉県日高市の巾着田です。
関東一の彼岸花の群落を撮影します。
天候不順な今年のこと、例年並みの美しさが見られることを期待しましょう。
下見をしてくださったhermesさんによると、「多分OK」との感触のようです。
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